左巻キ式ラストリゾート 星海社文庫

海猫沢めろん

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784061389700
ISBN 10 : 406138970X
フォーマット
出版社
発行年月
2014年06月
日本
追加情報
:
253p;15

内容詳細

目覚めた僕は記憶を無くし、12人の少女たちが暮らす見知らぬ学園にいた。僕の覚醒と時を同じくし、外部を喪失した学園では、トーチイーターと名乗る犯人による強姦事件が連鎖的に起こる。次々と餌食になる少女たち。犯人は誰なのか、この閉鎖された学園は何なのか―そして、僕はいったい誰なのか…。ゼロ年代の衝動の総てを詰め込んだ、異能・海猫沢めろんの伝説的デビュー作が待望の文庫化。鬼ノ仁の新規描き下ろしフルカラーイラスト群を収録し、東浩紀による解説を附した、最終版にして完全版。

【著者紹介】
海猫沢めろん : 文筆家。1975年大阪府生まれ。高校卒業後、紆余曲折を経て上京。2004年に『左巻キ式ラストリゾート』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 中玉ケビン砂糖 さん

    、「奇書中の奇書」とは言われているものの、中身は実際しょうもない、アンチ・ミステリ的なメタフィクションだ、友人からお土産として久々に会った記念に贈られたのだが、『その女アレックス』に次いで話題の本だった、などと言うからその書店のセンスを疑ってみたりする、もともとエロゲのスクリプトだったイロモノを、著者自身がDTPの凝ったデザインを手がけ、本として出すという試みだけに評価が集まる

  • いりあ さん

    海猫沢めろんが2004年に発表したデビュー作。ぴぃちぐみの"ぷに☆ふご〜"という美少女ソフトからのスピンオフの小説。星海社文庫は、よくこれを再販する気になったなというのが正直な感想、しかも一般向け小説として。いわゆる「ゼロ年代」「セカイ系」という括りに、がっつりハマる作品です。今だと、ここで使われている内容や文体や構成など一般的になってしまった向きもあり、当時のようなセンセーショナルな衝撃は薄れていますが、それでも10年前にこれだけのものを完成させていたというのは驚きです。ラストが爽やかに終わるのが救い。

  • harass さん

    エロゲ(PCで動作する紙芝居ポルノ)のスピンオフ作品を書き直し再販されたもの。  目覚めた主人公は、12人の美少女が暮らす学園で起きる連続強姦事件に巻き込まれるのだが…… あざとく意図的で記号ばかりの凡庸なお約束ばかりで読んでいて頭を捻ったのだが…… メタフィクションであり、ある種の感動があった。十代後半で読んでいればと、そして時代も感じる内容だ。解説は東浩紀で、この特異な作家のデビュー作であり、才能を感じる。強くおすすめできないが記録として残る怪作。この作家のファンであればぜひ。

  • miroku さん

    ゼロ年代の始発駅みたいな作品。エロくてグロテスクでハイテンションで理屈っぽいと言うか詭弁でセカイ系。この怒涛の勢いは好きだ。

  • とら さん

    流石に奇書ですわ…ドグラマグラなんかよりも全然。だってあちらは普通に読めるからね。こっちは文字だって分かってるのに目を逸らしたくなるくらいには凄惨な文章の連続。でも何か自らの内に秘めたものを吐き出したいという衝動は痛いほど伝わってくる。何を言ってるかは分からないにしても、その衝動だけは伝わってくる。本気なんだと分かる。だって行動でも示してしまっているから。いわゆるサブカルなんだけど、ゼロ年代の衝動の総てを詰め込んだってのも分かる。ゼロ年代のサブカルを説明しろと言われたら黙ってこの本を差し出すくらいには。

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人物・団体紹介

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海猫沢めろん

1975年、大阪府生まれ。兵庫県姫路市育ち。高校卒業後、デザイナーやホストなど職を転々とし、文筆業に。東京藝術大学卒業後に医学部受験を始めたパートナーを支え、家事・育児・仕事に奮闘する(パートナーは九年の浪人生活を経て現在医学部生)。カリスマホストがクラウドファンディングを使った子育てに挑戦する『キ

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