ヒッキーヒッキーシェイク ハヤカワ文庫JA

津原泰水

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784150313791
ISBN 10 : 4150313792
フォーマット
出版社
発行年月
2019年06月
日本
追加情報
:
408p;16

内容詳細

「人間創りに参加してほしい。不気味の谷を越えたい」ヒキコモリ支援センター代表のカウンセラーJJは、パセリ、セージ、ローズマリー、タイムという、年齢性別さまざまな4人の引きこもりを連携させ、あるプロジェクトを始動する。疑心に駆られながらも外界と関わろうとする4人だったが、プロジェクトは予想もしない展開を見せる。果たしてJJの目的は金か、悪意か、それとも?現代最高の小説家による新たな傑作。

【著者紹介】
津原泰水 : 1964年広島県生まれ。青山学院大学卒。1989年に少女小説家“津原やすみ”としてデビュー。1997年、“津原泰水”名義の長篇ホラー『妖都』を発表。2006年の自伝的小説『ブラバン』がベストセラーとなり、2009年発表の『バレエ・メカニック』(ハヤカワ文庫JA)は本格SFとして各種ランキングを席巻した。2011年の短篇集『11』が第2回Twitter文学賞を受賞、収録作の「五色の舟」はSFマガジン「2014オールタイム・ベストSF」国内短篇部門第1位、また同作は近藤ようこにより漫画化され、第18回文化庁メディア芸術祭・マンガ部門大賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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ご多分に漏れず某SNSでの「炎上」を機に手...

投稿日:2021/04/18 (日)

ご多分に漏れず某SNSでの「炎上」を機に手に取ったのですが、これが想像以上に面白く、普段娯楽小説の類、特に長編小説は全くと言っていいほど読まない私が、ページを捲る手を止められず一気読みしてしまったほどです。 結末に関しては「投げっ放し」と捉える方もいるかと思いますが、私は著者からのエールだと捉え、多いに気に入りました。

哲 さん | 不明 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • こーた さん

    数年前のいち時期、ひきこもりのような生活をおくっていた経験がある。二十代のほとんどを傾けてやった研究を、何とかしてつづける道はないかと踠いているうちに、ずるずると数年間を過ごした。自由に使えるお金は減っていき、家族に甘え、世間からは見向きもされず、関わりは薄れ、自信を失っていった。誰に対してかわからないけれど、申し訳なくて、惨めだった。とこんなふうに書くと、絶望の淵をのぞきこんで、いまにも飛び降りそうな自分の影が浮かぶけれど、当時そんな深刻さはまるでなかった。めちゃくちゃ愉しかったからだ。本を好きなだけ⇒

  • 森オサム さん

    著者初読み。文庫化に際して大きく話題になった作品。Twitter見て無いと読んで無いと思う、気付かないわ絶対。それに本作は結構読者を選ぶタイプな気はする。キャラの設定やエピソードの内容をご都合主義で嘘くさいと感じるか、ドンドン押し寄せる波に乗ってとにかく細かい事言わず楽しめるか。私には最高、ファンタジーでええやん。とにかく良かった、面白過ぎた。特に終盤の展開は凄く気に入って、読み終わるのが勿体なかった。著者にはもっと評価の高い作品も有る様けど、好き嫌いやからなー、本作は超おススメ。ただしノークレームでね。

  • ♪みどりpiyopiyo♪ さん

    話題の本を読みました。この人の本は初めてですが、「幻想作家」のイメージで読み始めたら、思いの外POPで意外な楽しさがありました♪ 先の読めない展開も面白く。ちょっと社会派で 弱き者の内面をフラットに描く感じは、SNSなどで感じていた作家像を裏切らない芯の通った感じを受けました。■前半と後半とでヒッキー達の印象が変わって、生気を帯びてくるのも良かった。彼らの続きはあるのかな? 一人一人の人生に先がありそな終わり方も嬉しいです ( ' ᵕ ' ) (初出 2013〜2016年)(→続

  • みかん🍊 さん

    ヒッキーつまりひきこもりのカンセラーJJによってタイム、パセリ、セージそして凄腕ハッカーのローズマリーが集められ訳の分からないまま壮大なプロジェクトのミッションを与える。カードは希望、自分に自信がなく引き籠る彼らに関わらさせることにより少しずつだが外の世界にも関わっていく、「人間はいつか死ぬよそれが今晩かどうかは分からない」だから彼らにも今を生きて欲しかったんだろう。

  • Willie the Wildcat さん

    枠にはめず個性を活かし、段階的な心の解放。次々と”矢”を放ち、立ち止まらせない。求め/求められる、信じ/信じられるという他者との関係作りの過程と、その結果として生じる変化が印象的。ハチャメチャな中で、至極真っ当な喜久井の助言がその神髄也。麗玲事件など計算外・予想外の展開も学びの一環と解釈。「山林」、テーマは自由。アゲハ蝶に進化した一同。やりがいに溢れた皆の表情が目に浮かぶ。何せ、ハートの9ですから!それにしても、洋佑/榊父娘は、何故ウォルラスに感染しなかったんだろう?ユーファントも謎だったなぁ。

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津原泰水

小説家。1964年広島県生まれ。青山学院大学卒。1989年に少女小説家“津原やすみ”としてデビュー。1997年、“津原泰水”名義の長篇ホラーである『妖都』(早川書房)を発表。2011年の短篇集『11 eleven』が第2回Twitter文学賞国内部門第1位、収録作の「五色の舟」はSFマガジン「201

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