たまさか人形堂物語

津原泰水

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163277707
ISBN 10 : 4163277706
フォーマット
出版社
発行年月
2009年01月
日本
追加情報
:
20cm,221p

内容詳細

テディベア、お雛様、ビスクドール…。祖母の形見の人形店を継いだOL上りの店主・澪、人形マニアの冨永くん、謎の修復師・師村さんの3人が力を併せて人形にまつわる謎を解決する、ほのぼの短篇集。

【著者紹介】
津原泰水 : 1964年、広島市に生まれる。青山学院大学国際政治経済学部卒業。89年、津原やすみ名義で少女小説作家としてデビュー。97年、現名義で『妖都』を上梓。幻想小説の新旗手として注目される。2006年、自身の高校時代に材をとった『ブラバン』が話題となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • あつひめ さん

    津原作品、初読みですが先を楽しみに読みたい1冊となりました。人形とは無縁の素人と言ってもいいような社長と風変わりな職人。物語は持ち込まれる人形が謎を抱えてやって来るようなものだから、お客さんさえ途切れなければ謎も事欠かない。人形という独特の存在意義とまた、魂を宿してしまいそうな愛情とか、未だに科学では解明できない世界だから、これはやりようによってはおもしろい題材かも。私もこの年で、毎晩枕にするぬいぐるみがある。それに触れるだけでやっと気持ちが解放される。人形って本当不思議な存在。

  • nobby さん

    なるほど、愛に満ち溢れているね!物語の舞台は“たまさか人形堂”、素敵な三人によるホンワカさが心地よい。日常的に何気なく目にする人形だが、その由来や存在の意味なんて考えたこともない。まして彫刻との違い、国別での人形劇の相違など興味深く知れるのは面白い。それにしても、短編6つともに人形へと注がれる想いが何とも多岐に渡る。嫉妬や純愛そして狂気、あるいは悪事など印象深い。一番心に残る話は「恋は恋」、異質ながらダッチワイフいやラヴドールへの切ない愛情にジーンとする…お約束的で爽快なラスト読めば、気持ちは既に続編へ♪

  • 紅はこべ さん

    Twitter上ではちょっと荒れてる感のある津原氏だが、作品は安定した世界観。『和菓子のアン』の和菓子が人形に代わった感じか。素人の主人公がプロに囲まれてるところとか似てる。女は怖い的の話が多かったかな。特に「村上迷想」の唯さん。冨永くんはキャラ的にあまり好みではない。

  • chimako さん

    面白かったなぁ。「人形は女の子のもの」ラブドールを作る会社の社長の言葉。子どもの頃持っていた人形を思い出した。茶色の髪の青い目の女の子。手足だけが動く、おしっこもする、ミルクのみ人形。母がワンピースを、祖母が振り袖を縫ってくれた。自分でスカートを作った。お風呂に入れたり髪を洗ったり、好きなように遊んでいたのにいつの間にか見向きもしなくなった。この物語の人形たちは大切にされる。魂が宿るほどに。登場人物がそれぞれに魅力的で最後は笑いながら泣かされて。書架で見つけて借りてきた1冊はこの夏のヒットだった。

  • 風里 さん

    人形屋と人形に纏わる連作短編集。 人形に隠された歴史や想いが梨木香歩さんのりかさんを思い出させる。 富永君がオーナーとはビックリだ。

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人物・団体紹介

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津原泰水

1964年、広島県生まれ。青山学院大学卒。89年、津原やすみ名義で少女小説作家としてデビュー。97年、現名義で発表した『妖都』以降、様々なジャンルを横断する作品を執筆している。2012年、『11 eleven』が第2回Twitter文学賞国内部門1位となる。14年、短篇「五色の舟」がS‐Fマガジン“

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