忘却のレーテ 新潮文庫nex

法条遙

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101800332
ISBN 10 : 4101800332
フォーマット
出版社
発行年月
2015年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
法条遥 ,  
追加情報
:
320p;16

内容詳細

両親を事故で亡くした女子大生・笹木唯は高額の報酬と引き換えに記憶消去薬「レーテ」の新薬実験に参加する。完全に閉鎖された施設で、天才科学者の監視のもと過ごす7日間。毎日記憶をリセットされる唯と5人の被験者たちだが、ある日目覚めると流血死体を発見して―。どうしてこの手は血塗れなの…まさか私が、殺したの?驚愕のエンディングに戦慄必至の記憶喪失ミステリ。

【著者紹介】
法条遙 : 1982(昭和57)年静岡県生れ。2010(平成22)年、日本ホラー小説大賞長編賞受賞作『バイロケーション』(「同時両所存在に見るゾンビ的哲学考」を改題)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ゆかーん さん

    記憶を忘れることができる新薬、それが「レーテ」。新薬開発のために実験に参加するのは、両親を事故で無くし『死』という言葉に過剰に反応する笹木唯。ジグソーパズルのピースのように、一つ一つの記憶がバラバラに存在する7日間。一日一日リセットされる記憶の中で、彼女は死に対する恐怖を忘れたいと願っています。しかし、実験中に起こる殺人事件を目の前にして、彼女は『死』に対する恐怖を思い出してしまうのです。死を見せることが記憶消滅の証明だとしたら、この実験はなんて残酷なのでしょう…。救いのない実験に空しさが残りました。

  • aquamarine さん

    いきなり始まるエピローグ。読者をつかむのが上手いと思います。毎日その日の記憶をリセットされる「レーテ」という新薬の臨床実験に閉鎖空間で参加する被験者たち。当然のように閉鎖空間で死体が出現しますが臨床実験が始まってから前日までの記憶がない被験者たちには全く犯人の想像などつきません。からくりは途中で読めてしまいましたし、目的や結果は好みではありませんでしたが、それでも読後気になっていた一部を読み返してそれが何だったかわかった途端背筋が寒くなりました。リライトシリーズよりは読みやすく分かり易いと思います。

  • dr2006 さん

    ある特定の期日のエピソード記憶を消す新薬「レーテ」。両親の死により死を嫌悪する激しいトラウマを持つ笹木唯は、臨床試験の被験者となった。忘却が目的の試験では忘れたことを証明するのは簡単だが、忘れていないことを証明するのは難しい。本人が忘れたふりをしても本人以外にはわからないからだ。記憶は連続するからこそ存在する。読メへ投稿したこととか、昨日の記憶が連続して繋がらなくなる事の怖さを想い知った。叙述的な仕掛けが沢山あって、作品のプロットの深淵に溺れそうになりそうで一気に読んだ。海馬への刺激大。面白かった。

  • nobby さん

    あまり趣向の重ならない嫁さん本を拝借。目次の違和感から読み始める。“レーテ”という新薬七日間の臨床試験、それにより前日の記憶が全く無くなるというSF的な展開。総勢9人が一施設内で過ごす様子を連日繰り返すのは少し退屈。次々と“死”がおこるのだが、曖昧な描写で現実か虚構かよく分からない。読み進めると後半に少し予想できた種明かしでなるほど!構成の工夫はすごく面白かったので、ちょっと惜しい読後感。

  • まりも さん

    両親を事故で亡くした女子大生・笹木唯が記憶消去薬「レーテ」の新薬実験に被験者として参加する事から始まる話。物語の構成、仕込み共に非常に凝っており、読み応えのある1冊。読めば読むほどに感じる違和感と物語に漂う緊迫感が重なる事であっという間に読み終えました。残念だったのは物語の結末が予想しやすく、意外性が無い所でしょうか。これだけ凝っているのにラストの展開が弱いと物足りなさを感じるんですよね。ミステリーとしては弱いけど十分楽しめたので良しとしましょう。

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法条遙

1982(昭和57)年静岡県生れ。2010(平成22)年、日本ホラー小説大賞長編賞受賞作『バイロケーション』(「同時両所存在に見るゾンビ的哲学考」を改題)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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