河出書房新社編集部

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オウムと死刑

河出書房新社編集部

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309248868
ISBN 10 : 4309248861
フォーマット
出版社
発行年月
2018年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
208p;22

内容詳細

オウムとは何か、13名の死刑執行は何を問いかけるのか。

目次 : あの七月以降、僕たちはもう、全員オウムの信者だ(古川日出男)/ 耐えがたい苦味と、無力感と(青木理)/ 林泰男さんの死刑をどう受けとめたか―オウムから見えてきた闇(田口ランディ)/ 土谷正実くんについて(大石圭)/ 端本悟さんの弁護人として―なぜ再審請求を出さなかったのか(河井匡秀)/ 因縁因果と形代流し―「執行後」に見る日本の病巣(伊東乾)/ 十二名も被害者なのです―家族の会として活動して(永岡英子)/ 十三名の死刑執行は死刑制度を根底から変えた(深田卓)/ オウムから見えた社会の歪みと変貌(森達也)/ オウムが壊したもの、オウムにあらがうもの(宮内勝典)/ オウム事件は形を変えて始まっている―処罰社会とオウムの悪夢(星野智幸)/ 三十一年之悪夢―北一輝と浅原彰晃(片山杜秀)/ 平成の事件は平成のうちに?(武田砂鉄)/ オウム真理教と科学―あるいは、認識という罪について(奥村大介)/ “入門”オウム真理教事件とは何か(奥村大介)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ちえ さん

    図書館で手に取り最初の〈「消せばなかったことに出来る」は加害者側の心の動き〉という一文に借りることを決めた。とても考えさせられる。去年7月、自分の中に出てきた名前が付けられないざわざわを説明してもらった気がする。死刑制度、「しるし付け」「形代流し」日本と他国との考えの違い。今まで漫然と流していた中にたくさんある。麻原以外の死刑囚は被害者でもあり、なぜ事件が起きたかをもっと語れたはず。でも〈平成のことは平成のうちに〉と刑が執行され、多くのことが分からないままになってしまったと次の元号が発表された日に思う。

  • ochatomo さん

    1989年坂本弁護士一家失踪後、情報提供を受けながら早期解決を怠った神奈川県警は、彼が所属する法律事務所から共産党幹部宅盗聴事件を追及されていた 東京都は、宗教法人認定の取消請願に無回答を続けた この2点を家族会の永岡英子さんが「十二人も被害者なのです」と題すインタビューで非常に憤っておられる “裁判員制度は死刑執行員制度とともに”を提案する伊東乾氏「因縁因果と形代流し」も示唆に富む 何より、死者を出しながら最初に自白した実行犯が無期懲役で、死者を出さなかった実行犯が死刑だとは知らなかった 2018刊 

  • フム さん

    今年初めての一冊。といっても、年末に読もうと思っていたのに、時間がとれなくて新しい年になってしまった。2018年7月8、26日の2日に分けて13人の死刑執行が行われ、それがリアルタイムに報じられていく。常軌を逸した…あまりに異常なことが目の前で行われて、それを止めようもなく見せつけられている。そう感じた。その衝撃をオウムに関わってきたいろいろな立場の人が言葉にしてくれたこの本を読んだことは意味深かったと思う。シェアすることは大切なことだ。オウム的なものは形を変えてすぐそこにある。死刑執行もその一つだと思う

  • うがり さん

    14人の著名人によるオウム事件と死刑に対するコラム。各著名人の話を考え深く、かつまだまだ考えないといけないんだという気にされられた。田口ランディと伊東乾の話は全く違う話だけど、とても突き刺さった。日本における様々な事件のメディア・世論の冷たさ伊東乾のいう「形代流し」というのに尽きるし、自分の周りや自分が被害者になることは想像できても、それが加害者になることを想像できない、いやしないから無関心にも冷たくもなれるのだと思う。何よりそんなふうに思った自分自身がきっとそうなんだということは自覚しないといけない。

  • gtn さん

    スナックママ連続殺人事件犯人・西川正勝が、再審請求中に関わらず、一昨年死刑執行されたときから、執行ルールのタガが外れたなということは感じていた。これがオウム13名の大量執行という形で現れた。執行にタイムラグがあったこと、事件別ではなくA級B級戦犯別の選別だったこと等を異例とし、死刑制度が変わったと深田卓氏は訴えるが、それは言い過ぎ。執行の運用が変わったということだろう。ともあれ、今後、少年連続リンチ殺人の3名や大牟田市連続殺人の4名も予断を許さない。国民もなんとなく慣れてきている。恐ろしい。

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