交響曲第4番、音楽の友に掲載されたCD論評の文言にしびれました。要約すると、「地球創成を感じる」みたいな感じでした。「第2楽章は生命が誕生し…。」と付け加えられていました。池辺氏は冒頭の引き込ませ方が巧みです。バスドラの連打からテーマの導き出し方です。全体的にダークな音楽となっております。あのCD評のせいか、いつもそういう意識で聞いてしまいますが、曲解説では「夢」の音化だそうです。交響曲第7番「一滴の共感へ」はもっと聞きやすい音楽です。冒頭のピッコロがきっと最初の一滴なんだろうな、と思って聞いています。悲しみの森、という作品の、氏のそれまでにない悲痛な叫びが心に突き刺さります。多作家であり、才能や技法により自身の心情を隠そうとする氏の赤裸々な怒りの表れではないでしょうか。