自己家畜化する日本人 祥伝社新書

池田清彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784396116880
ISBN 10 : 4396116888
フォーマット
出版社
発行年月
2023年10月
日本
追加情報
:
208p;18

内容詳細

一部のオオカミが、進んで人間とともに暮らすことで食性や形質、性格を変化させ、温和で従順なイヌへと進化してきた過程を「自己家畜化」という。そして、この自己家畜化という進化の道を、動物だけでなく人間も歩んでいる。本書は自己家畜化をキーワードに現代日本で進む危機的な状況に警鐘を鳴らす。生物学や人類学、心理学の知見を駆使して社会を見ることで、世界でも例を見ない速度で凋落する日本人の精神状態が明らかになる。南海トラフ大地震といった自然災害の脅威が迫り、生成AI、ゲノム編集技術といった新しいテクノロジーが急速に普及する今、日本人に待ち受ける未来とは―。

目次 : 第1章 「自己家畜化」の進化史(「自己家畜化」とはなにか/ ウシやブタは人間によって家畜化された ほか)/ 第2章 人類の自己家畜化(ヒトはどんな動物よりも家畜化された種である/ 都市の誕生と分業化 ほか)/ 第3章 日本人と自己家畜化(日本人は主人を称賛する奴隷になりつつある/ 今の日本は危うい状態にある ほか)/ 第4章 自己家畜化の行き着く先(自己家畜化が進んだ未来で待ち受けるもの/ コロナ禍がもたらしたプラス面に目を向ける ほか)

【著者紹介】
池田清彦 : 1947年、東京都生まれ。生物学者、評論家、理学博士。東京教育大学理学部生物学科卒業、東京都立大学大学院理学研究科博士課程生物学専攻単位取得満期退学。山梨大学教育人間科学部教授、早稲田大学国際教養学部教授を経て、山梨大学名誉教授、早稲田大学名誉教授、TAKAO 599 MUSEUM名誉館長。メルマガ「池田清彦のやせ我慢日記」、VoicyとYouTubeで「池田清彦の森羅万象」を配信中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • まゆまゆ さん

    イヌ・ネコをはじめ多くの生物が強制的に人間によって家畜化されてきたのは、従順な態度によって遺伝子レベルで生き残ろうとした結果である。今や人間も自らが自己家畜化しているのは、集団生活を前提に作り出された社会システムに依存しなければ生きていけないことの裏返しである。自ら思考することも反省することもなく、ただ上から下りてきたものを無批判に受け入れるのは、神の目よりも世間の目を気にする日本人特有の雰囲気もあるのだろう。

  • naka さん

    「自己家畜化」のワードが気になり読みました。本の前半は、その具体例などを示して、野生動物を長期間飼い続けることで、性格や見た目などが変化していくというのが説明され、興味深い情報もあったりして面白く読めてました。ただ本の後半になって人間に当てはめての考察になると、老人が「最近の若い者は・・」のような感じの内容になってしまって、なんだかなーという気持ちになりました。

  • まろまろ さん

    食べ物にありつく為には体制に同調するしかない。日本は無宗教者が大半を占めるせいか、国民は国家に管理され自己家畜化していく。「奴隷」や「服従」という比喩までしているが、不満をもつところは家畜とは違う気がするが。出る杭は打たれる的な教育のあり方にも問題がありそう。

  • おさと さん

    家畜。言い得て妙。従順すぎて、そんなもんだと思いすぎて、国にいいようにされてしまっている。考える力を取り戻さないとなぁ。

  • LNGMN さん

    知人にすすめられて。人類史における自己家畜化の過程を解説する前半は楽しかったが、日本人が自己家畜化していると断罪し未来を悲観する後半は「昔は良かった」論に近く思えてしまい共感はできなかった。

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人物・団体紹介

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池田清彦

1947年、東京生まれ。生物学者。早稲田大学名誉教授。構造主義生物学の立場から科学論・社会評論等の執筆も行う。カミキリムシの収集家としても知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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