アベノミクスの幻想 日本経済に「魔法の杖」はない

池田信夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784492395905
ISBN 10 : 4492395903
フォーマット
出版社
発行年月
2013年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
222p;19

内容詳細

アベノミクスのいったい何が、どう問題なのか?
なぜ異次元緩和は失敗したのか?
「アベノミクス=偽薬」なら、本当に必要な政策は何なのか?


「アベノミクスは胡散臭い…」と思っていた人も、この1冊で理由・根拠がよくわかる。
「円安・株高・デフレ」の正体も、「そうだったのか!」とようやく謎が解ける。


「理論+データ」を駆使した「決定版」が遂に登場!


【「負の連鎖」はもう始まっている】
・円安 → 物価・エネルギー価格の上昇
・悪い金利上昇 → 国債バブルの崩壊
・骨抜きにされた成長戦略 → 伸びない実体経済、上がらない賃金


株バブルは終わり、偽薬の効果はもう切れる。
すべては異次元緩和の失敗から始まった!


【「はじめに」より】
アベノミクスは、歴史を変えることができるだろうか。
現時点で暫定的に評価すれば、いままでうつむいていた日本人の気分が明るくなったのはいいが、いまのところこの心理的な効果以外には日本経済が本質的に改善した兆しは見られない。「第2の矢」である財政政策は在来型の公共事業で財政赤字を拡大しただけで、「第3の矢」の成長戦略は何も中身がない。
アベノミクスはよくいって空回りで、悪くすると財政破綻のリスクを増加させかねない。株価は上がったが長期金利も上がり、住宅ローンや長期プライムレート(優遇貸出金利)も上がり始めた。安倍氏は金融政策に過大な期待をかけているようだが、日銀が成長率を上げることはできない。日本経済の抱える問題を一挙に解決する「魔法の杖」はないのだ。


池田信夫(いけだ・のぶお)
株式会社アゴラ研究所所長。SBI大学院大学客員教授。
1953年、京都府生まれ。東京大学経済学部を卒業後、NHK入社。93年に退職後、国際大学GLOCOM教授、経済産業研究所上席研究員などを歴任。学術博士(慶應義塾大学)。
著書に『イノベーションとは何か』(東洋経済新報社)、『「空気」の構造』(白水社)、共著に『「日本史」の終わり』(PHP研究所)などがある。
池田信夫blogのほか、言論サイト「アゴラ」を主宰。




【著者紹介】
池田信夫 : 株式会社アゴラ研究所所長。SBI大学院大学客員教授。1953年、京都府生まれ。東京大学経済学部を卒業後、NHK入社。93年に退職後、国際大学GLOCOM教授、経済産業研究所上席研究員などを歴任。学術博士(慶應義塾大学)。池田信夫blogのほか、言論サイト「アゴラ」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ito さん

    発売時期の経済状況と書かれた時点での状況がずれているので、説得力に欠ける箇所もあった。また書籍化に際しブログの記事のまま掲載しているので不適切な表現もある。編集サイドがもっと気を使って欲しい。日本経済がゆき詰まっている原因はデフレではなく、グローバル化や雇用慣行や財政など、いろいろな要因が絡んでおり、このように複雑な問題を簡単に解決する魔法の杖はない。著者が望む雇用慣行のミスマッチを解消するための規制緩和には疑問が残る。構造改革や規制緩和はタクシー業界や介護医療のようにデフレをもたらしただけだと思う。

  • 壱萬弐仟縁 さん

    緩和を考えて、 出口戦略を考えない異次元緩和は、 インパール作戦に似ているという(073頁)。 安倍首相は国民の期待を煽って、 日銀がカネを配れば景気はよくなると 錯覚したようだが、金融政策には景気変動 を安定化する役割しかないという(163頁)。

  • Kenji Ogawa さん

    アベノミクス批判。やや違和感を感じました

  • むっち さん

    アベノミクスの危うさを指摘し、日銀が独立性を失うことの危険性や今後の金利上昇で国債を売らざるを得なくなったときの危機の指摘などは、なるほどと重いながら読んだ。魔法の杖はないというのはそのとおりなんだろうが、賃金の値下げで対応した結果、日本が欧米とことなり正規と非正規の格差や世代間格差になったという指摘もそうかもれんなあと読んだところもある。ただ、その解決策が解雇の規制解除で解雇しやすくしたら成長産業への労働力移動が起こるだろうからという政策は、失業への手当を欧米並みにして、なおかつ職業訓練を充実しないとい

  • くるくる さん

    いったん読了したものの、なんとなくすっきりしなくて、ざっと読み返し。タイトルとか、自分の目的がアベノミクス批判だったので、その柱だと思って読んでたけど、ほんとのところは「日本をどうよくするか」をけっこう真面目に考えてる本だったのかな。よしあしはわからないのですが、農業政策の試案とか面白かった。

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池田信夫

1953年生まれ。東京大学経済学部卒業後、日本放送協会(NHK)に入局。報道番組「クローズアップ現代」などを手掛ける。NHK退職後、博士(学術)取得。経済産業研究所上席研究員などをへて現在、アゴラ研究所代表取締役所長

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