神々の食

池澤夏樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163597003
ISBN 10 : 416359700X
フォーマット
出版社
発行年月
2003年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,154p

内容詳細

食べ物を作るという仕事は、神様の仕事に近いのかもしれない。食の伝統を支える人びと、南国ならではの味覚の数々。沖縄に移住した作家・池澤夏樹と南方写真師・垂見健吾が訪ね歩いた食の現場・35景。写真多数収録。

【著者紹介】
池沢夏樹 : 1945年、北海道生まれ。埼玉大学理工学部物理学科中退。75年より3年間ギリシアに滞在。87年、『スティル・ライフ』で中央公論新人賞、第98回芥川賞を受賞。93年、『マシアス・ギリの失脚』で谷崎潤一郎賞。94年、沖縄に移住。2000年、『花を運ぶ妹』で毎日出版文化賞

垂見健吾 : 1948年、長野県生まれ。桑沢デザイン研究所で学んだ後、写真家・山田修二氏に師事。現在は那覇と東京に事務所を持ち、世界各地を舞台に写真撮影の旅を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • あきあかね さん

     さとうきび、島らっきょう、紅芋、ゴーヤー、パイナップル、イラブー、グルクンー沖縄の様々な食材についてのエッセイ集。十年もの間沖縄に移住していた作家池澤夏樹の文章は、食材を通して、沖縄の人たち、沖縄の豊饒な文化を捉えていて、単なるグルメ本とは一線を画している。 抜けるような沖縄の夏空の中、道沿いで青と白の大きなパラソルの下でアイスクリンを売る少女、クニブーという柑橘類と白砂糖と水だけで「きっぱん」という上品で芳しいお菓子を五日がかりでつくり出すオバア。どの話にも魅力的なウチナーンチュが登場する。⇒

  • Humbaba さん

    食事というのは地方によって大きく異る。特に、におhんでありながらも独特の風習を築いてきた沖縄であれば、その違いというのは更に大きくなる。現在は有名な沖縄料理の内脳幾つかは、少し前までは沖縄でも珍しいものであったということもある。そのような歴史を知ることにより、今後沖縄の料理を食べる時の楽しみが更に広がるだろう。

  • きのたん さん

    ミキ(酒の原型)とソテツ味噌は食べてみたい。硬水の方が泡立つ?これぞと思うものに、シマなになにと名付けるのはとても素晴らしい感性だ。

  • 林克也 さん

    ここに取り上げられている食では、与那国島の泡盛、御殿山の沖縄そば、渡嘉敷島のタコ、久米島のたいらの味噌、那覇のきっぽん、読谷村の紅芋、伊江島のシマラッキョウが食べたい。 池澤さんの、とんがっていない、優しさ溢れる沖縄愛。しかしもう十数年前の本だから、今行っても同じものを食べることができないのかな。

  • skk1206 さん

    世界に冠たる(と思う)航空機内誌「Coralway」連載。期間は1993年から2001年。アンテナショップは出現しておらず、ネットはダイヤル接続(だからネット通販は一般的でなく)、百貨店の催事でかろうじて、くらいしか沖縄の食品に触れる機会はなかった。都内の沖縄料理屋も数軒しかなかったと思う。大量消費のために大量生産される前の記憶。食べものと人間の蜜月を記した、幸せな記録。

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