ブリキの太鼓 池澤夏樹=個人編集世界文学全集2

池澤夏樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309709642
ISBN 10 : 4309709648
フォーマット
出版社
発行年月
2010年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
630

内容詳細

3歳で成長をやめたオスカルは、ブリキの太鼓で身を守り、金切り声でガラスを砕く。ナチス勃興期のダンツィヒを中心に、物語は猛々しくおぞましく滑稽に加速してゆく。ノーベル賞作家の大長編、新訳決定版。

【著者紹介】
ギュンター・グラス : 1927年、バルト海の港町ダンツィヒ(現ポーランド、グダニスク)に生まれる。15歳でヒトラー・ユーゲントに入団、17歳で最年少の対戦車兵として召集される。18歳のとき戦闘で負傷、米軍の捕虜となって収容所に送られる。その後、墓石会社などで働くかたわら美術大学で彫刻を学び、同時に詩や戯曲の創作を開始する。59年『ブリキの太鼓』で「47年グループ賞」を受け、作家としての地位を確立。99年にはノーベル文学賞を受賞し、現代ドイツ最大の作家とされている

池内紀 : 1940年、兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者・エッセイスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ケイ さん

    あっぱれなるかな、オスカル。語りの運び方が見事。精神病院に収容されている不穏さで、話の行方を読めなくするなんて…。3歳で成長をとまらせ、子供だけがもちうる妖精のような力をもったのに、どこかで入る異性への興味のスイッチ。しかし、いずれおとずれる彼なりの成長期がうむ歪み。精神病院にいるから?彼の語りの矛盾はそのせいなの?その辻褄の合わせ方は、悲劇なのか滑稽なのか。巧みに混ぜ込まれるポーランドや少数民族の歴史。しかし、なんと逞しいことか。オスカルも。彼の一族も。ユダヤ人のご主人も幸せになっていますように。傑作。

  • ヘラジカ さん

    読破、というよりも踏破。紛れもない文学の高嶺からようやく帰還した気分だ。しかし、果たして本当に登り切ったと言えるだろうか。どんな山にも複数の登山道があるように、この巨大な作品にも幾つかの「読み方」があるはず。数多ある難所は当然一読で理解できたとは言えない。比較的楽な道を選んだのは間違いないのだ。それでもこの作品の衝撃は大きすぎるくらいに大きい。これ程色んな意味で消耗させる小説には、中々お目にかかれないだろう。先ず以て暫くの間、頭の中で反復し余韻を楽しみたいと思う。素晴らしい経験をありがとうございました。

  • fseigojp さん

    この肉食系なユーモア・エログロの感覚 草食動物となりつつある老いの身にはつらいものがありました

  • ネムル さん

    混沌・猥雑・アウトローからの嘲笑、こうした侮蔑的な形でしか描き得ない歴史もまたある。テーブルの、あるいはスカートの下から見上げる3歳児オスカルの陰湿な目線は、最終章に至って上りエスカレーターの魔に行き着くが、歴史の前に無力・無抵抗のままに流される恐怖を感じた。一部から三部へと微妙にトーンを変えていく作品だが、いつまでもガキじゃいられないというアウトローの脆弱さを感じさせる第三部が一番楽しめた。その点では、アゴタ・クリストフの悪童三部作を連想。

  • 三柴ゆよし さん

    強靭なる意志によって自らの成長を止めたオスカルは、単なるモラトリアム人間ではないらしい。そもそも誕生の瞬間から自我が芽生えていたというのだから、身丈は子どもであっても、精神は歴とした大人であって、それは一人称と三人称が奇妙に混在した語りにまで影響を及ぼしている。特徴的なのはオスカルの見た戦前・戦中・戦後が地続きに語られるのではなく、エピソードの寄せ集めのようにして描かれていること。一見、直線的に進んでいるかに思える物語は、実際には精神病院に収監されたオスカルの回想なのだから、この形式には納得できるが(続)

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