芋虫 江戸川乱歩ベストセレクション 2 角川ホラー文庫

江戸川乱歩

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041053294
ISBN 10 : 4041053293
フォーマット
出版社
発行年月
2008年07月
日本
追加情報
:
15cm,196p

商品説明

両手両足を失い、話すことも聞くこともできない帰還軍人の夫。時子は一見献身的に支えながら、実は無力な生き物扱いをし楽しんでいた、ある日時子の感情が爆発し……。表題作をはじめ9本収録。

時子の夫は、奇跡的に命が助かった元軍人。両手両足を失い、聞くことも話すこともできず、風呂敷包みから傷痕だらけの顔だけ出したようないでたちだ。外では献身的な妻を演じながら、時子は夫を“無力な生きもの”として扱い、弄んでいた。ある夜、夫を見ているうちに、時子は秘めた暗い感情を爆発させ…。表題作「芋虫」ほか、怪奇趣味と芸術性を極限まで追求したベストセレクション第2弾。

内容詳細

時子の夫は、奇跡的に命が助かった元軍人。両手両足を失い、聞くことも話すこともできず、風呂敷包みから傷痕だらけの顔だけ出したようないでたちだ。外では献身的な妻を演じながら、時子は夫を“無力な生きもの”として扱い、弄んでいた。ある夜、夫を見ているうちに、時子は秘めた暗い感情を爆発させ…。表題作「芋虫」ほか、怪奇趣味と芸術性を極限まで追求したベストセレクション第2弾。

【著者紹介】
江戸川乱歩 : 1894年三重県生まれ。早稲田大学卒業。雑誌編集、新聞記者などを経て、1923年「二銭銅貨」でデビュー。以後、「D坂の殺人事件」「心理試験」「孤島の鬼」などの探偵小説を次々発表。代表的なシリーズに、「怪人二十面相」「少年探偵団」などがある。日本の小説界に多大なる業績を残す。65年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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 当時、この作品を反体制文学とか、プロレ...

投稿日:2009/11/22 (日)

 当時、この作品を反体制文学とか、プロレタリア文学の位置づけとしてその筋の作家から賞賛されたようであるが、本人はそれほど思想的側面をこめて発表した作品ではないようである。(後の氏本人の随筆で実証。)  なんにしても題材が退役軍人の生活を不気味な雰囲気で綴った本作品は衝撃的であり、当局より削除、発禁のやり玉に挙がったことは有名な話。  後の長編小説「猛獣」や、「蟲」等グロテスク乱歩の一端を担う作品である。

白塗りのサル さん | 神奈川県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 優希 さん

    狂った美しさがありました。怪奇と幻想の世界が広がり、世の中から逸脱しているような人たちが闇の中で笑っているような雰囲気を感じます。グロテスクと言えば簡単なのですが、それ以上の何かが詰まっているから、毒の甘さを味わうだと思います。表題作『芋虫』は何度も読んでいますが、読むたびに好きだなと思わされる作品です。

  • りゅう☆ さん

    胴体をうねらせ動く『芋虫』にゾゾッ、『指』だけが動くなんて怪奇で、森を彷徨い血糊の『火星の運河』に辿り着く怖さあり、愛しすぎて妻を殺した夫の執念が恐ろしい『白昼夢』、離しては喰いつき楽しげに『踊る一寸法師』は不気味で、無駄になった『夢遊病者の死』がなんとも可哀想で、『双生児』が故のトリックと悲しい現実が切なく、罰せられない殺人を繰り返すT氏が『赤い部屋』で話したのは夢か現か…、『人でなしの恋』をした夫が愛したのはまさかの…断末魔の不気味な笑いって聞きたくないな。短編集なのでサラッと読めるけどゾワッとくる。

  • あも さん

    「芋虫」は勿論既読だが、それでもこの閉ざされたグロテスクな美に圧倒される。「赤い部屋」や「指」の気持ち良いまでの話の転がし方。「踊る一寸法師」の狂乱。「夢遊病者の死」の滑稽さと諧謔。改めて読んでみても100年近く前に書かれたとは思えない色褪せなさに驚きを禁じ得ない。小説のみならず多くの表現に今もなお直接的・間接的に影響し続ける理由。そして後進が乱歩に近付き超えることのいかに困難であるかも。余談だが、田島昭宇の退廃的で美しい装画に惹かれてこつこつと地道に集めたシリーズなので、書影が現行版なのがちょっと残念。

  • かみぶくろ さん

    人間のどこをどう切って捻ってすり潰せば美しさエキスが滲み出てくるかを試し続けた乱歩。

  • 里愛乍 さん

    前作『人間椅子』の時は気付かなかったのだけど、本書掲載の『指』で突然絵が浮かんだ。自分の脳内で高橋葉介の漫画絵にそっくり変換されて読んでいたのだ。独特のタッチというか湿った感、おぞましくもぬめりを感じる気持ち悪さかつ目を瞠るような妖艶さ。デジタルでは絶対表せない墨汁を使って筆で描いたようなそんな画像が浮かびました。特に『芋虫』のエロさと『双生児』エゲツなさがお気に入りです。

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人物・団体紹介

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江戸川乱歩

1894(明治27年)〜1965(昭和40年)、小説家。1923年、『新青年』に掲載された「二銭銅貨」でデビュー。初期作品は日本人による創作の探偵小説の礎を築いた。幻想怪奇小説も人気を博す。1936年、少年向け推理小説シリーズの第1話「怪人二十面相」を雑誌『少年倶楽部』に連載。太平洋戦争により一時執

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