パノラマ島綺譚 江戸川乱歩ベストセレクション 6 角川ホラー文庫

江戸川乱歩

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041053331
ISBN 10 : 4041053331
フォーマット
出版社
発行年月
2009年05月
日本
追加情報
:
15cm,219p

内容詳細

売れないもの書きの廣介は、極貧生活ながら、独特の理想郷を夢想し続けていた。彼はある日、学生時代の同窓生で自分と容姿が酷似していた大富豪・菰田が病死したことを知り、自分がその菰田になりすまして理想郷を作ることを思いつく。荒唐無稽な企みは、意外にも順調に進んでいったのだったが…。ほかに「石榴」を収録。妄想への飽くなき執念を描くベストセレクション第6弾。

【著者紹介】
江戸川乱歩 : 1894年三重県生まれ。早稲田大学卒業。雑誌編集、新聞記者などを経て、1923年「二銭銅貨」でデビュー。以後、探偵小説を次々発表。怪奇小説、幻想小説にも優れた作品が多い。代表的なシリーズに、「怪人二十面相」「少年探偵団」などがある。日本の小説界に多大なる業績を残す。65年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
2
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
パノラマ島綺譚は江戸川乱歩でもかなりの傑...

投稿日:2021/04/12 (月)

パノラマ島綺譚は江戸川乱歩でもかなりの傑作である。他の方も指摘されているが、純文学をも言える芸術性の高さがある。悪役の最期は壮絶で美しい。

海尾水 さん | 神奈川県 | 不明

0
★
★
★
★
★
 作者自身、この作品に関しあまり評価して...

投稿日:2009/11/22 (日)

 作者自身、この作品に関しあまり評価していないようであるが、谷崎潤一郎の「金色の死」と比較し、純文学の視点で幻想小説としてとらえると面白みが出てくる作品であると思う。  後年「大暗室」のような同系統の作品が登場するが、まだこの時点では発端の作者独特の日蔭者の生活者の視点から、大正時代の都会生活者の思想が垣間見え興味を引く。(谷崎、宇野浩二に通ずる世界。)  作者の力は長編より、中編、特に短編に素晴らしき輝きを感じる。  この後、名作「一寸法師」執筆後、作者はしばらく休筆の後開き直り、大衆文芸としてのスリラー長編を発表して行くことになり、分岐点となった作品としても面白みがある。 (休筆後の蜘蛛男以降のスリラー長編にも大衆文芸としての輝きは十分に発揮されている。)

白塗りのサル さん | 神奈川県 | 不明

0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • nobby さん

    ようやく手に取った念願の表題作。もう“パノラマ”とか“奇譚”など目にするだけで期待高まるばかり。序盤から死人が甦るなんて展開に惹き込まれ、壮観で耽美なユートピアに魅せられているうちに、いつのまにか妖艶そして変態な世界に酔い惑わされている…そして最後には明智ならぬ北見小五郎が探偵役で登場と、まさに全編にわたり乱歩を味わう傑作!裸女多勢によるエロティック演出は過剰過ぎるけれど(笑)無尽蔵の富の力で作り上げた理想郷は是非とも目にしてみたいが、一方で取るにも足らぬ望みという千代子への恋だけ叶えられないのが切ない…

  • *maru* さん

    最近第5弾まで読了した娘が「めっちゃ怖い、気持ち悪い、乱歩やばい」と言いながら、何度も何度も読み返していることをまずはご報告。さすが親子。さて、母はベストセレクション第6弾。夢想や執念も、ここまでくるともはや芸術の域。代表作のひとつ、壮大で幻想的な『パノラマ島綺譚』と、巧妙かつ大胆不敵な『石榴』。同じタイプのトリックを用いた作品なのに、なぜこれほど読み心地が違うのか。乱歩やばい。美しく、グロテスクな物語を心から堪能。登録できなかったけど、田島さんのカバーイラストもたまらなく好きだ。

  • S さん

    『パノラマ島綺譚』『石榴』の二篇収録。夢のなかでのみ赦される妄想が、もしも形にできるなら。死を装い、他人に成り代わることで力を得た男が、自らの理想を具現化する物語。パノラマ島というものを、本当に無邪気に、童心に帰って乱歩は描いたのだろう。延々と続く悪夢のような島の描写は、共鳴を覚えない読者にとっては確かに退屈に違いない。「でも好きな人には分かるでしょう」と乱歩が活字越しに語りかけてくるような気がした。わたしは共鳴しないけれど、彼の「好き」という感情はよく伝わった。殺人も最後のシーンも、残酷なのに美しい。

  • 美羽と花雲のハナシ さん

    理想郷。微かな痛みを内包した甘美な誘惑が胸をくすぐる。乱歩の想像した理想郷とは一体なんだろう。わくわくした衝動を押さえ付け読み始めたが、そこには想像以上の世界が待っていた。確かに理想郷である。だが、これは欺瞞とエゴと歪みで創造された嘘の世界。パノラマで魅せられる人工的な幻影でしかない。けれど、この膨大で驚異的な想像力と描写力には驚かされる。脳の処理速度が追い付けない程の圧倒的な情報量が襲ってくる。理想郷と地獄は紙一重である。美しく儚く艶やかな打ち上げ花火でラストを飾り、パノラマ島を永遠の理想郷に仕立てた。

  • そら さん

    そうそう、江戸川乱歩ってこんな感じだったな〰。懐かしくて、やっぱり今読んでもとっても面白かった!妖艶、狂人、酔狂、、、幻想的でもって大衆的。「パノラマ島奇譚」殺人シーンがエロい(笑)。裸婦たちの乗り物!?(苦笑)「石榴」ゆっくりと推理しながら読めるし、どんでん返しもあるし、余韻も良かった!解説で知ったけど、横溝正史は江戸川乱歩の担当編集者だったって⁉

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

江戸川乱歩

1894(明治27年)〜1965(昭和40年)、小説家。1923年、『新青年』に掲載された「二銭銅貨」でデビュー。初期作品は日本人による創作の探偵小説の礎を築いた。幻想怪奇小説も人気を博す。1936年、少年向け推理小説シリーズの第1話「怪人二十面相」を雑誌『少年倶楽部』に連載。太平洋戦争により一時執

プロフィール詳細へ

江戸川乱歩に関連するトピックス

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品