流しのしたの骨 新潮文庫

江國香織

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101339153
ISBN 10 : 4101339155
フォーマット
出版社
発行年月
1999年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
16cm,310p

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    ミステリーのようなタイトルだが、実はいたって平穏な6人家族のお話。晩秋から春までを三女こと子の視点から描く。これといった事件が起こるわけでもなく、しいて大事件といえば長姉そよちゃんの離婚くらいか。それとても本人はさほどダメージを受けている様子は見られない。平凡と言えば平凡なのだが、語り手のこと子を筆頭に何かとズレた家族ではある。そこに、そこはかとないおかしみと、ほのぼのとした温かみが立ち昇る―そんな小説である。この一家はクリスマス・イヴの夜に、4人の姉弟総がかりで夜中までかかってシュウマイを作るのである。

  • 三代目 びあだいまおう さん

    家族の記念日を大切にし、みんなホンワカ個性があってそれぞれ頑固で、そんなあったか家族の日常を三女のこと子視点で描く。何がって訳ではないけど素敵な家族。居心地よすぎて他に嫁ぐの難しいのかも!未婚の娘から『この子私の赤ちゃんなの!』オイオイ、さすがの俺もおいそれとは受け止められないよ、それ!女性のその可愛さとあったかさ、それでいて脆そうなのに不思議な頑固さ。子供だった頃の不安定な感性さえよみがえる。私たちの幼稚なワガママも、常に誰かに守られてるんだよね!家族ってあったかい。いつでも帰れる家、私も作ろう‼️🙇

  • さてさて さん

    『「家族」というのは小説の題材として、複雑怪奇な森のように魅力的です』、とおっしゃる江國香織さん。この物語は、そんな『家族』の何の変哲のない日常が淡々と描かれていました。『家族』は、『家族』の数だけその形がある。この作品ではこんな『家族』の形もあるんだというその姿を見せていただきました。もちろんこれは小説の中の世界です。しかし一方で、私の『家族』だって、あなたの『家族』だって、他の人から見れば同じような不思議感の中で見られるのかもしれません。そう、改めて『家族』とはなんだろう、そんな風に感じた作品でした。

  • masa@レビューお休み中 さん

    『流しのしたの骨』。実に不吉な言葉だ。けれども、タイトルの不吉さとは裏腹に、物語は淡々と進んでいく。ここでは宮坂家の日常が描かれている。長姉のそよちゃん、次姉のしま子ちゃん、三女のこと子、末っ子の律、そして父と母の六人が宮坂家のすべてだ。こと子のダブルデート、母の子どもたちへの困った要求、しま子ちゃんのお給料日のイベントなどなど。幸福な宮坂家で起きる、ちょっと不思議で奇妙なやりとりと、日々の生活と、重大な事件が記された物語なのです。

  • ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中 さん

    「たとえお隣でも、よそのうちは外国よりも遠い。」ちょっと風変わりで穏やかな6人家族のお話。三姉妹と末っ子の弟のそれぞれの個性的な性格が、どれもそれっぽくて微笑む。 江國さんのお話は、どれもなんとなくぞっとするほど寂しいんだけれど、そういう意味でこの話は異色。家族の一員である安心感で穏やかに揺蕩っていられる感じ。 こと子が静かな雨を家の窓から眺め音を聞くシーンが印象的。濡れた世界と葉に落ちる静かな雨の音。梅雨だからかな。 描かれた季節をそれぞれの季節に全部味わえればいいのに。季節はもっと美しさを増すだろう。

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