いくつもの週末 集英社文庫

江國香織

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087473193
ISBN 10 : 4087473198
フォーマット
出版社
発行年月
2001年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,171p

内容詳細

「いつも週末だったら、私たちはまちがいなく木端微塵だ。南の島で木端微塵。ちょっと憧れないこともないけれど」いくつもの週末を一緒にすごし、サラリーマンの彼と結婚した著者。今、夫と過ごす週末は、南の島のバカンスのように甘美で、危険だ。嵐のようなけんか、なぜか襲う途方もない淋しさ…。日々の想い、生活の風景、男と女のリアリズム。恋愛小説の名手がみずからの「結婚生活」をつづった、甘く、ビターなエッセイ集。

目次 : 公園/ 雨/ よその女/ 月曜日/ ごはん/ 色/ 風景/ 歌/ 桜ドライヴとお正月/ 一人の時間/ 自動販売機の缶スープ/ 放浪者だったころ/ 猫/ 甘やかされることについて/ キープレフト/ RELISH

【著者紹介】
江国香織 : 1964年、東京生。目白学園女子短期大学卒。出版社勤務後、一年間米国に留学。『こうばしい日々』で産経児童出版文化賞・坪田譲治文学賞、『きらきらひかる』で紫式部文学賞、『ぼくの小鳥ちゃん』で路傍の石文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    結婚1年目の終わりから2年目の終わりまでの日常を綴った掌編エッセイ。エッセイなのだが、小説めいた味わいもある。どことなく川上弘美さんの「うそばなし」に似ているのだ。あれほどには、おとぼけではないものの絶妙な間のはずしかたが。夫はいつも生返事しかしなかったり、これでは結婚生活の何がいいのだかわからないのだが、でも幸せなのだ。それは、金銭的なもの以上に精神的な裕福さを感じさせるからだろう。この人たちに自由が丘の暮らしはとっても良く似合っている。都会に暮らすことの軽やかな喜びに溢れる小説風エッセイだ。

  • 夢追人009 さん

    人気女流恋愛小説作家の江國香織さんがサラリーマンの夫との「結婚生活」について綴ったぶっちゃけのエッセイ集ですね。最初に本書はあくまで「結婚生活」であって「夫婦生活」ではありませんからこれから読まれる方は変な期待はしない方がよいでしょう。作家さんらしく夫婦の内面の葛藤や心理・性格の違い等々に踏み込む心理エッセイですからね。サラリーマンの夫は普通の日は会社で全精力を使い果たし遅く帰って来てグッタリと寝るだけだから休みの日に取り返そうと頑張るのだけどその反動で月曜日になると疲れて妻の方もダウンするのだそうです。

  • ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中 さん

    結婚しても夫に恋をする。甘やかで可愛らしくて、同時に危ういような関係。 帰ってきて早々のことばが「ごはんは?」だったらたぶん暴れるし、ふたりで共有する美しい風景はとてつもなく幸福にさせてくれるし、杏仁の香りのアマレットは大好き(今度ジンジャーではなくソーダで割ってみよう。外の空気のなかで飲むのがいちばん、というところも共感)。「正しさなんて全然問題じゃない。私は夫に、私をどんどん甘やかしてほしいと思っている」にも共感の嵐。江國さんのエッセイを読むと共通点を探してついつい嬉しくなってしまう。

  • 馨 さん

    好きなVlog動画で紹介されていたので読んでみました。最初の、朝からパン屋さんに行ってパンとコーヒーを頼む話や、雨を見るのが好きな話では、何ともゆったりした時間を穏やかに過ごされているのだなと憧れましたが、夫の話が出てくるとそうでもなく、私なら江國香織さんの夫みたいな人苦手だなと思いながらも、江國香織さんは幸せそうなので読んでいて清々しかったです。江國さんの文章は美しくて読みやすくてさらっとしているところが良いです。

  • アン さん

    江國さんが結婚されてから2、3年目の心模様を綴られたエッセイ。瑞々しい江國さんらしい言葉で、ご主人との結婚生活を率直に愛情をこめて語られていて、共感する文章もあちこちに。夫と過ごす週末には彩られた物語が数々あり、「一時の気の迷い」があっても軽やかにグロスをつける心の豊かさ。雨の匂い、心をとかすチョコレート、熱いシャワー…。自分の人生を好きになれるように幸せな物語を増やしながら、ふたりで甘くビターに。「散歩にいこうか」いくつもの季節、いくつもの密やかな想い。

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