ぬるい眠り 新潮文庫

江国香織

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101339238
ISBN 10 : 4101339236
フォーマット
出版社
発行年月
2007年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,317p

内容詳細

半年間同棲していた耕介と別れても、雛子は冷静でいられるはずだった。だが、高校生のトオルとつきあっていても、耕介への想いはじわじわと膨らんでゆく。雛子は、大学四年の夏、かけがえのない恋を葬った(表題作)。新聞の死亡欄を見て、見知らぬ人の葬式に参列する風変わりな夫妻を描く佳編、『きらきらひかる』の十年後を綴る好編など全九編。著者の魅力を凝縮した贅沢なオリジナル短編集。

【著者紹介】
江国香織 : 1964(昭和39)年東京生れ。短大国文科卒業後、アメリカに一年留学。’87年「草之丞の話」で「小さな童話」大賞、’89(平成元)年「409ラドクリフ」でフェミナ賞、’92年『こうばしい日々』で坪田譲治文学賞、『きらきらひかる』で紫式部文学賞、’99年『ぼくの小鳥ちゃん』で路傍の石文学賞、2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、’04年『号泣する準備はできていた』で直木賞を受賞。著書多数。絵本の翻訳も多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    表題作を含めて9つの作品が収録された短篇集。長短、あるいは濃淡はあるが、「あとがき」によれば、いずれも江國香織さんの20代前半に書かれたものであるらしい。それらは編集者に叱咤激励されながら書かれた、ある意味では記念碑的なものであったかもしれない。著者自身は3篇は気に入っているとのことだが、はたしてどれなのだろうか。私が推すのは表題作と「災難の顛末」か。ただ、いずれにしてもこの時期の彼女の小説は、セックスの軽さが目立つような気がする。それは、あるいは愛の渇仰の逆説的な表現であるのかも知れないが。

  • エドワード さん

    江國香織の小説の主人公は、自分の気持ちを信じて生きている。世の中の常識など全く関知しない。自分が愉しいかどうか、気分が乗るかどうか、それが一番大事なことだ。食べること、眠ること、愛すること。想い出。その細やかな描写はリアルでもあり、絵空事のようでもある。<ぬるい眠り>人生にそのような愉楽があれば何と幸せなことか。「人生は愉しむためにある」というセリフが出て来る。思わずうなずく。だから江國香織はやめられない。

  • 優希 さん

    ふわふわしていて瑞々しい短編集です。触れたら壊れそうな砂糖細工のような脆くて甘い世界。人が人を想う気持ちが色々な形で描かれているからギュッとなるんだと思います。『きらきらひかる』の続編が収録されているのが嬉しいです。笑子の雰囲気は変わらずで安心しました。息苦しい時に読むと心がスッとする江國さんの世界が好きです。

  • ゴンゾウ@新潮部 さん

    江國香織さんの短編集。女性ならではの恋愛感が散りばめられていて男の自分は赤面してしまう描写もあった。それにしても江國さんの描く文章はとても巧みで読みやすい。【新潮文庫の100冊 2023】

  • りゅう☆ さん

    認知症の疑いのある母への父の愛情に温かくなったり、妻のいる男と別れて年下男子といちゃつくも未練たらたらに嫌気が差したり、過去のことを語らない男女3人の関係がいい感じで、鳥肌モンのノミのせいでまさか恋人に別れを告げるほどに驚いたり、愛しい恋人がいるのに他の男と寝まくる女にバチが当たれと思い、葬式に何度も参列するうちに現実感がなくなることに不安を感じたり。『きらきらひかる』の妻とゲイ夫と彼の恋人その後の関係に最初は理解できなかったけど、この3人だから築いていける関係なのかなと思ったり。自分にはない恋愛事情で→

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