現代秀歌 岩波新書

永田和宏

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784004315070
ISBN 10 : 4004315077
フォーマット
出版社
発行年月
2014年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
288p;18

内容詳細

「今後一〇〇年読まれ続けて欲しい」と願う、現代の秀歌一〇〇首。大きな変化を経た時代に、歌人たちは何を言葉に託してきたか?自ら歌人として活躍する著者ならではの視座から、歌の現在を、そして未来を語る。大好評を得た『近代秀歌』の姉妹篇。

目次 : 第1章 恋・愛―ガサッと落葉すくふやうに/ 第2章 青春―海を知らぬ少女の前に/ 第3章 新しい表現を求めて―父よ父よ世界が見えぬ/ 第4章 家族・友人―ふるさとに母を叱りてゐたりけり/ 第5章 日常―大根を探しにゆけば/ 第6章 社会・文化―居合はせし居合はせざりしことつひに/ 第7章 旅―ひまはりのアンダルシアはとほけれど/ 第8章 四季・自然―かなしみは明るさゆゑにきたりけり/ 第9章 孤の思い―秋のみづ素甕にあふれ/ 第10章 病と死―死はそこに抗ひがたく立つゆゑに

【著者紹介】
永田和宏 : 1947年滋賀県に生まれる。1971年京都大学理学部物理学科卒業。高安国世に師事し「京大短歌会」「塔」会員に。1992年より「塔」主宰。宮中歌会始詠進歌選者、朝日新聞歌壇選者。2009年紫綬褒章受章。現在、歌人、細胞生物学者。京都産業大学総合生命科学部教授、京都大学名誉教授。主要歌集に『饗庭』(砂子屋書房、若山牧水賞・読売文学賞)『風位』(短歌研究社、芸術選奨文部科学大臣賞・迢空賞)『後の日々』(角川書店、斎藤茂吉短歌文学賞)他(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    奥さんもやはり歌人の河野裕子さん(2010年逝去)で夫婦そろっての歌人です。永田さんが「近代秀歌」(私は未読)に次いで、出されたのがこの本です。和歌は俳句と比べると結構難しい感じがして苦手意識があるのですが、現代のものを見ると比較的身近に感じられます。とくに1章から10章まで、分野を分けて鑑賞させてくれるのがいいと思われました。

  • 榊原 香織 さん

    俵万智も短歌史中の一人になったかと思うと感慨深い。  ー次々に走り過ぎ行く自動車の運転する人みな前を向く ー奥村晃作   当たり前のことを詠む面白さかな

  • kinkin さん

    『近代秀歌』の姉妹編。現代の秀歌100首。受話器まだてのひらに重かりしころその漆黒は息に曇りき(大辻隆弘)うどん屋の饂飩の文字が混沌の文字になるまでを酔う(高瀬一誌)次々に走り過ぎ行く自動車の運転する人みな前を向く(奥村晃作)大根を探しにゆけば大根は夜の電柱に立てかけてあり(花山多佳子)神田川の潮ひくころは自転車が泥のなかより半身を出す(大島史洋)心情を詠んだものより情景を詠んだもののほうが好きだなあ。図書館本

  • kaizen@名古屋de朝活読書会 さん

    #河野裕子 #短歌 逆立ちしておまへがおれを眺めてた たつた一度きりのあの夏のこと たとへば君 ガサッと落葉すくふやうに私をさらって行ってはくれぬか たつぷりと真水を抱きていづもれる昏き器を近江と言へり 子がわれかわれが子なのかわからぬまで子を抱き湯に入り子を抱き眠る #返歌 子を思う親の気持ちの奥深さ優しさまじりの歌をよみつつ

  • 井月 奎(いづき けい) さん

    折口信夫は短歌の行く末に明るさを見出せずに「歌の円寂するとき」という文章を書きました。折口信夫という人は歌を鎮魂、招魂のためのものだととらえていたのでしょう。もちろんその一面はあるのでしょうが、人が人に心を寄りそわせるときに、世界の優しさや美しさをそっと差し出すときにも歌は有用なのです。いわば現在の歌です。折口信夫が行っているのは西方浄土からの声、阿弥陀如来の声なのだと思います。彼にこの本を読んでいただきたいと思うのです。日本人がいて日本語がある限り歌が続いていくのだと私は信じています。

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