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悪霊列伝 中公文庫

永井路子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122072336
ISBN 10 : 4122072336
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2022
Japan

Content Description

菅原道真、平将門、崇徳上皇…古来、覇権争いに敗れ、無惨に死んでいった者たちは、死後“悪霊”となって人々に祟りを及ぼすと信じられた。天災や疫病を悪霊と結びつけ、鎮魂の儀式に終始したのは、他者を虐げた負い目に苦しむ者と、悪霊を利用しようとする者ではなかったか。日本人の心と歴史の闇を描く傑作歴史評伝。

目次 : 吉備聖霊―忘れられた系譜/ 不破内親王姉妹―呪われた皇女たち/ 崇道天皇―怨念の神々/ 伴大納言―権謀の挫折/ 菅原道真―執念の百年/ 左大臣顕光―不運と報復/ 平将門―叛逆児の亡魂/ 崇徳上皇―王者の地獄/ 頼朝の死を廻って―その虚実の世界/ 楠木正成―忠臣の実像/ 将軍家斉の周辺―このいかがわしき構図

【著者紹介】
永井路子 : 1925(大正14)年、東京生まれ。東京女子大学国語専攻部卒業後、小学館勤務を経て文筆業に入る。64(昭和39)年『炎環』で直木賞、82年『氷輪』で女流文学賞、84年菊池寛賞、88年『雲と風と』ほか一連の歴史小説で吉川英治文学賞、2009(平成21)年『岩倉具視』で毎日芸術賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ソーダポップ

    古代より、熾烈な覇権争いに敗れ、恨みを呑んで死んでいった者は、死後悪霊となって人々に恐ろしい祟りを及ぼすと信じられていた。天災や疫病が続く理由を悪霊の仕業と結びつけ鎮魂の儀式に終始していた。この時代は、怨霊や悪霊は、極めて政治的な、あるいは歴史的な動きをするものであると、この著書は語っている。著者も書いておられるが、怨霊とは、やはり受け入れる側の心の問題ということになりそうである。人間が相手ら不当に陥れ、のこのちに負い目を感じ出したとき怨霊は作られる。つまり怨霊はどこにでもいるしいないようなものである。

  • どら猫さとっち

    菅原道真、平将門、崇徳上皇から、源頼朝の死因や徳川家斉の周辺まで、日本史は悪霊の存在なしでは語れないものだった。何故彼らは悪霊になったのか。他社を虐げた負い目に苦しむ人と、悪霊を利用する人の交差のなかで、歴史は形づいていくのだろう。ホラー小説だけでは止まらない、人間の心と社会の闇を浮かび上がらせた評伝。現在では悪霊とか祟りとかいわれないけど、本書を読んで今の政治家は祟られたりしないだろうかなど、意地悪く思ってしまう。

  • 京橋ハナコ

    再読。以前は別の会社の文庫本で読んだ。何度読んでも面白い。

  • kiiseegen

    既読の新潮文庫版 正・続を合本したもの。なので再読。

  • Ryoko

    面白かった。死後、霊となって呪いをかけていると恐れられた偉人たち。医学も天気予報も発達していなかった昔、簡単に怨霊を信じた。それを逆手に取って自分の利益に繋げようとした人間もいるようだが。崇徳上皇は気の毒。その出生から争いが起こるのはわかりそうなものなのに天皇にされ、引きずり下ろされ、、。この本を読んで色んな歴史上人物に興味を持った。歴史って面白い。

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