乱紋 下 文春文庫

永井路子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167200473
ISBN 10 : 4167200473
フォーマット
出版社
発行年月
2010年08月
日本
追加情報
:
16cm,460p

内容詳細

天がめぐろうとしている。権力をほしいままにした秀吉の立場に影がさしはじめた。そんな折、おごうは三度目の花嫁となった。嫁ぎ先は、徳川家康の嫡子、二代将軍となる秀忠―。秀吉の死、関ケ原の戦いと歴史の大きな転換期に到達した時、お茶々とおごうは、姉妹で日本を真っ二つに分けて対決する両陣営の頂点にいた。

【著者紹介】
永井路子 : 大正14(1925)年、東京に生れる。東京女子大学国語専攻部卒業。小学館勤務を経て文筆業に入る。昭和40年、「炎環」で第52回直木賞受賞。57年、「氷輪」で女流文学賞受賞。59年、第32回菊池寛賞受賞。63年、「雲と風と」で吉川英治文学賞受賞。平成21年、「岩倉具視」で毎日芸術賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • とん大西 さん

    とうとう何かをなすことなく歳月は過ぎていった。その心象風景を秘めたままに日々を重ねた。時勢が激変しようと、思慕の儚さに遭遇しようと、変わることなくおごうはどこまでもおごうだった。秀忠に嫁いでも子をなしても。将軍御台所となっても姉お茶々と確執が生じようとも。気がつけば岐路に辿り着いていて、また流れていた。そんなおごうの存在そのものを歴史が求めていたようにも思う。幸とか不幸とかを超えて生きた浅井三姉妹の末娘おごう、たおやかな人生です。あと、謎の男ちくぜんが小粋やわ(^.^)

  • レアル さん

    この物語では、上巻だけでなく下巻までもお江は能動的というよりも受動的ともとれる生き方を貫く。お江は3度嫁いだ。そしてラスト徳川に嫁いだお江は豊臣の茶々と敵対する。決して表に感情を出さずに奥に秘めながらも強く生き抜くお江。気の強い茶々、お喋りな初と三姉妹三様の性格を作り上げる事によってよりお江の物語がより重みを増すのやもしれない。とはいえ、こんなに影の薄い主役の描き方も珍しい。そして最後まで何を考え、またそのその生き方すら語らず内に秘めたまま物語が終わってしまうのもお江らしさか。。

  • えむ女 さん

    著者独自の解釈で書かれた茶々、初、ごうの三姉妹の物語であった。ごうに仕えるちかとおたあの二人の対比や、ちくぜんの存在もあって変化はあったが、人物に魅力が感じられず。女性を主人公にした多くの歴史小説を書かれた著者の変化球的作品?

  • 佳乃 さん

    本当におごうさまは愚鈍なのか、自分のお気持ちを表に出さない術をもってしまったのかわかりかねるところですが、「いったところで何かかわりますか」確かに言っても何もならないとわかることに囀ったところで空しいだけですものね。お茶々さまやお初さまと違ってこれでいいんだ・・・と思えてしまえる読後感。こうして武将の奥方たちのことを読み解いていくのも面白いものですね。気性が読めない方ではあったけれど、おごうさまのような奥方さまの本はないものかしら?いつの時代も生きるのは大変だけれど、覚悟を決めて生きる女性はかっこいい。

  • ソーダポップ さん

    上巻と同じく、物語は、お江の侍女、おちかの目線で進んでいく。お茶、お初、お江、浅井三姉妹の人生は、三者三様であるが、最も悲劇的であったのは、長女のお茶であろう。三女のお江は二度の離縁を経験し、その身はいつも時の権力者のいいなりであった。次女のお初は、京極家に嫁ぎ平穏な日々を過ごしていたが、気位が高く嫉妬深い性格に描かれていた。戦国の世でも気高く生きようとした二人の姉。三女お江は、どちらにも似ていない。しかし、言葉少なではあるが、乱世を強く生き残ろうとしたのは、二人の姉ではなく、お江だったかもしれない。

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人物・団体紹介

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永井路子

1925年東京生まれ。東京女子大学国文科卒業。64年『炎環』で直木賞、82年『氷輪』で女流文学賞、84年菊池寛賞、88年『雲と風と』ほかで吉川英治文学賞、2009年『岩倉具視』で毎日芸術賞を受賞。23年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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