荷風随筆集 下 岩波文庫

野口冨士男

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003104187
ISBN 10 : 4003104188
フォーマット
出版社
発行年月
1986年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,302p

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    鴎外の随筆に引き続いて荷風の随筆の下巻を読みました。鴎外よりも文語文的な感じがします。話しているような感じでかかれていますが。「梅雨晴」のところでは、鴎外の渋江抽斎に関連して自分の過去を振り返っています。「小説作法」についてもかなり楽しめました。

  • 壱萬弐仟縁 さん

    二宮金次郎、ラスキン、モオリスが出る(32頁〜)。この2頁は音読してみた。生活の芸術化は現代日本でも課題の一つだと思う。 生きたくもなければ、死にたくもない。この思いが毎日毎夜、わたくしの心の中に出没している雲の影(70頁)。私もそんなどっち つかずの心境になったことはある。 読書思索観察の三事:読書と思索は剣術の竹刀を持つが如く、観察は武者修行で他流試合の如し(187頁)。 読書は閑暇なくては出来ず(同頁)。

  • 双海(ふたみ) さん

    「自分の生きつつある時代に対して絶望と憤怒とを感ずるに従って、ますます深く松の木蔭に声もなく居眠っている過去の殿堂を崇拝せねばならぬ。」世人の欧米礼賛。うわべだけの軽薄な近代化によって破却される東京市。もはや江戸の面影は見るべくもなかった。  「女子の悋気はなほ恕すべし。男子が嫉妬こそ哀れにも浅間しき限りばかりなれ」・・・御意。拍手。なお、ここに係り結びの法則が古典文法どおりに成立していることに気が付き、私は嬉しくなって”荷風先生!”と心の中で叫んだ。

  • hitsuji023 さん

    自然体の人だと思う。枯れているわけでもなく、かといって咲き乱れているいるわけでもない。たんたんと日常を過ごしている人。これはある程度年を取らないと共感しないだろうし、歳を経ても合わない人には合わない一冊だ。「雪の日」の中でもうすぐ70歳になる自分に対してこう書いている。「生きていたくもなければ、死にたくもない。わたくしの心は暗くもならず明るくもならず、唯しんみりと黄昏て行く雪の日の空に似ている」忙しい生活の中で、こういう考え方に触れることでほっと一息つけさせてくれるのである。

  • Ribes triste さん

    荷風の文章は多面的。切れ味鋭く理知的であったり、優しい悲哀に包まれたり、時に猥雑であったり。万華鏡を覗くようにキラキラと移り変わる。時折文章の向こう側に透けて見える、ひりつくようなナイーブさに心惹かれてしまうのです。

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人物・団体紹介

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野口冨士男

1911年(明治44年)7月4日‐1993年(平成5年)11月22日、享年82。東京都出身。本名・平井冨士男。1979年『かくてありけり』で第30回読売文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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