江戸藩邸物語 戦場から街角へ 角川ソフィア文庫

氏家幹人

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784044001339
ISBN 10 : 4044001332
フォーマット
出版社
発行年月
2016年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
288p;15

内容詳細

戦乱の世から「徳川の平和」へ。十七世紀後半、幕府や他藩との関係に神経をとがらせる江戸藩邸では、武力の抑制と紛争の回避が最大の優先事項だった。あわせて多くの改革が行われ、遅刻・欠勤、飲酒、そして道の正しい歩き方まで、藩邸の作法が定められていく。しかし、武士にも男(戦士)としての意地がある。「勇ましく戦う者」から「勤勉に仕える者」へと変貌を迫られた武士たちの、悲喜こもごものドラマを描き出す。

目次 : 武士としては/ “職場”の作法/ 路上の平和/ 駆け込む者たち/ 火事と生類をめぐる政治/ 小姓と草履取り/ 死の領域/ 見いだされた老い/ 増補「『守山日記』にみる“かぶき”終焉の時代像(抄)」

【著者紹介】
氏家幹人 : 1954年福島県生まれ。歴史学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • getsuki さん

    江戸時代、藩邸日記にみる武士社会の変遷について論じられた一冊。葉隠などに見受けられる武士の精神と現実との間で、右往左往する人々の姿が浮かび上がる。藩のあり方がそのまま現代の会社の縮図のようにも思えて興味深い。時代が下るにつれて紛争回避のためのマニュアルが増えていくのが、なんだか可笑しい……

  • chang_ume さん

    江戸前期後半、大名屋敷という不可侵空間が公儀権力から侵犯される時期。言葉は乱暴ですが、真の江戸時代とは寛文年間に始まるのではないか。さらに並行して、時代の転換点に生きた武士たちの個人史が、挿話を超えた存在感で語られます。それは平和な時代への転換のなかで、個々の武士の内面において「日常性のなかの新たな作法の形成」を招く過程でもあったはずです。まさしく近世武家社会の内面史。そのなかで、健康に関する偏執的な道義を説く一人の武士(天野長重)の姿が、時代の切片をたしかに表現するようで。おかしさよりもかわいらしい。

  • Aさの さん

    (備忘録)P178「また小姓は宿下りの際、本丸から外に出たら編笠をかぶれというのも、つまりは姿を見せるなということだから、やはり“隔離”策の一つと考えてさしつかえないし、『小性共大小にかぎらず道中にて笠、ふくめぬ(覆面)、ゆかけ仕るべく候』とあるのも同趣だろう。』

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氏家幹人

1954年福島県生まれ。東京教育大学文学部卒業。歴史学者(日本近世史)。江戸時代の性、老い、家族を中心テーマに、独自の切り口で研究を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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