日本の気配

武田砂鉄

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784794969941
ISBN 10 : 4794969945
フォーマット
出版社
発行年月
2018年04月
日本
追加情報
:
296p;19

内容詳細

「空気」が支配する国から、「気配」で自爆する国へ。一億総忖度社会の日本を覆う、危険な「気配」を追うフィールドワーク。

目次 : 第1章 空気と気配(ヘイトの萌芽/ 「われわれ」とは誰なのですか ほか)/ 第2章 政治の気配(胸に刻み続ける“官設”話法/ 「他よりマシ」と付き合う ほか)/ 第3章 愚者と巧者(「誤解」と言わせないための稲田朋美入門/ 小池百合子のテレビ活用法 ほか)/ 第4章 隷従する私たち(予測された混迷―ただ解体が進んだ国立競技場/ 地方創生と原発広告 ほか)/ 第5章 強いられるコミュニケーション(駅長の言葉に歯向かう/ 訃報をこなす感じ ほか)

【著者紹介】
武田砂鉄 : 1982年東京都生まれ。出版社勤務を経て、2014年秋よりフリーライターに。著書に『紋切型社会―言葉で固まる現代を解きほぐす』(朝日出版社、第25回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
1
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
現在の日本社会にある空気がいかに醸し出さ...

投稿日:2021/04/15 (木)

現在の日本社会にある空気がいかに醸し出されるのか、不穏な空気をいかに察知すれば良いのか。ヘイト、安倍政権、沖縄の基地問題や福島の復興や原発…そのテーマは多岐に渡る。そして今日の日本に蔓延する空気や違和感についてきちんと憤怒を保つこと、問題を明らかにすることを恐れず、忘れないことなど大切なことを教えてくれる本です。

ちー さん | 東京都 | 不明

0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ハイランド さん

    日頃微かに感じても見逃したり、そのままほっておいている違和感を掘り下げてくれた良本。国は何故国民を管理し、コントロールしようとするのだろう。膨大な税金を使い宣伝しているマイナンバーカードの目的は、国が国民の健康状態や資産状況、果ては事故歴やと読書傾向まで、一元管理するためである。管理された国民は、やがて国にコマのように使われる運命を辿る。国民を管理したい国の政治家は、私達が苦労して納めた税金にたかるアリのようにしか思えない。だから私達は考えなければならない。違和感の正体を。国が何処に行こうとしているかを。

  • どんぐり さん

    山本七平『「空気」の研究』、そして3・11以降あいまいな日本の心性を再稼働させている「気配」の在り処を、現代の社会問題と社会現象から見つめる評論集。言いたいことも言わずに周りの大きな声に同調し、流されていく日本人。いつのまにか、多くの国民の声を「その場」から排除する体制ができあがっている。この嫌な「気配」に、シニカルな議論を提示するのが、著者の本領とするところである。前著『紋切型社会』同様、舌鋒は鋭く、面白い。

  • けんとまん1007 さん

    今の時代への警鐘。以前から感じていたことが、すっきりと言語化されて、整理できた。ますます言葉が軽くなり、視点が近視眼的になり、不可思議な「まともなことが通じない」時代。忘れてはいけないことを忘れさせる、世の中の意図を感じるので、この1冊は、自分の支えになると思う。

  • とよぽん さん

    「今、力のある人たちに、自由気ままに社会を握らせすぎだと思う。」と、あとがきにある。時代や社会の「空気」ではなく「気配」(周囲の状況から何となく感じられるようす)を、著者武田砂鉄さんはほじくって書き出した。知らなかったこと、鈍感でスルーしていたこと、なんとなくモヤモヤしていたこと等々、読みながら怒ったり共感したり納得したりの1冊だった。とんでもない人たちが舵取りをしている。でも、改革するリーダーは現れない。この日本の気配・・・。

  • ケイティ さん

    雑誌のコラムで気になっていて、春から始まったTBSラジオのレギュラーで一気に心掴まれました。視点が独特、というか多くの人が「ん?」とかすめるモヤモヤを見事言語化してくれる。そして、深く鋭い考察と指摘。個人の見解なので偏っていて当然ですが、一切誰にもどこにも忖度をしない姿勢が潔くて信頼できる。ラジオの語り口もそうだが、キレの良さが見事です。 

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

武田砂鉄

1982年東京都生まれ。ライター。出版社勤務を経て、2014年から週刊誌、ファッション誌、新聞、webなど幅広いメディアで多数執筆するほか、ラジオ番組のパーソナリティとしても活躍している。15年、『紋切型社会 言葉で固まる現代を解きほぐす』で第25回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞(本データはこ

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品