コンプレックス文化論 文春文庫

武田砂鉄

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167917739
ISBN 10 : 4167917734
フォーマット
出版社
発行年月
2021年10月
日本
追加情報
:
336p;16

内容詳細

コンプレックスが文化を形成してきたのでは―という仮説を立て、これまで熟考されることのなかった「天パ」「背が低い」「下戸」など10のコンプレックスをとりあげ、数々の文献をひも解きながらカルチャーを考察する。劣等感を武器にして作品を生み出してきた表現者たちへのインタビューも収録。特別対談ジェーン・スー。

目次 : 第1回 天然パーマ/ 第2回 下戸/ 第3回 解雇/ 第4回 一重/ 第5回 親が金持ち/ 第6回 セーラー服/ 第7回 遅刻/ 第8回 実家暮らし/ 第9回 背が低い/ 第10回 ハゲ

【著者紹介】
武田砂鉄 : 1982年生まれ。東京都出身。出版社勤務を経て、2014年からフリーライターに。著書に『紋切型社会―言葉で固まる現代を解きほぐす』(朝日出版社、2015年第25回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞、2019年に新潮社より文庫化)などがある。幅広いメディアで多数の連載を持ち執筆するほか、ラジオパーソナリティとしても活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • はっせー さん

    コンプレックスについて悩んでいたことがある人やコンプレックスについて考えたい人におすすめの本になっている!コンプレックス。私自身もある。学歴・喘息などなど。数えたらきりがない。だが私自身コンプレックスがあることを認めた上で過ごしているからあまり実生活で困ったことがない。この本は遅刻 下戸 ハゲなど色んなコンプレックスについて考えたりコンプレックスを抱えていた人のインタビューをまとめたものになっている。コンプレックスって根深いに奥深い。考え始めたらこの考えること自体コンプレックスではないかと思うほどである!

  • Roko さん

    わたしも中学生の時にセーラー服を着ていたのだけど、当時は何の疑問も持たずに着ていました。でも、この本を読んで気がついたんです。小学生のときはどんな服をいていてもよかったのに、中学生になると制服があり、女子はセーラー服、男子は学ランという選択肢しかない。つまり、この時点で性別というのを思いっきり突きつけられるのだと。最近は女子でもスカートではなくパンツを履いていいという所は増えてきたようで、家の近所でもそういう子を見かけるけど、逆に男子がスカートを履きたいというのは聞き入れてもらえるのかなぁ。

  • tsu55 さん

    この人のラジオ番組を時々聞くことがあって、気になっていたのだけれど、本も出しているということで、手に取ってみた。肝心のコンプレックスと文化の関連についてはよくわからななったが、面白い(キャラの濃い)人たちとのインタビュー集として楽しめた。

  • 活字スキー さん

    時折お名前は拝見するものの著作を読んだことのなかった武田さん。「文化はコンプレックスから生まれる」という説に基づいて「天パ」「下戸」「背が低い」など、昨今のPC事情にあってもなお放置されがちな10のテーマでインタビュー。何につけても、あればあるなりに、無ければ無いなりの苦労や悩みがついて回る。それらを「気にしなきゃいいじゃん」で済ませられる人はある意味幸いなんだけど、そうは済ませられない人が、その人だけのやり方であがくことで様々な表現が生まれてきたのは間違いないと思う。

  • くろすけ さん

    コンプレックスがあることは悪いことばかりでもなく、それが欲と結びついて表現活動として昇華している。 巻末のジェーン・スーさんが言う通り、この本は(ほかの著書も)「しつこい」と思うが面白かった。インタビューは安齋肇さんの遅刻話が面白かった。

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人物・団体紹介

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武田砂鉄

1982年、東京都生まれ。出版社勤務を経て、2014年よりライターに。2015年『紋切型社会』(新潮文庫)でBunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。週刊誌、文芸誌、ファッション誌、ウェブメディアなど、さまざまな媒体で連載を執筆するほか、近年はラジオパーソナリティとしても活動の幅を広げている

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