新しい人は新しい音楽をする

武久源造

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784901213516
ISBN 10 : 4901213512
フォーマット
出版社
発行年月
2002年04月
日本
追加情報
:
20

商品説明

『新しい人は新しい音楽をする』

著者 武久源造
仕様 四六判・上製 本文292ページ
発行 アルク出版企画


書評一覧


“鍵盤の思索者”による創意に満ちたエッセイ集

我々の「今」をもって「古へよりの挑戦」に表現し返すこと。そこにこそ「未来の音」は生まれる――。チェンバロ、ピアノ、オルガンなどの鍵盤楽器を駆使して、中世から現代までの音楽を美しく甦らせる盲目の音楽家、武久源造。豊かな演奏技術と的確な解釈が高く評価される一方で、彼の音楽・哲学・物理学・宗教などにわたる深い思索から発せられた「ことば」も、人々に感銘を与えている。本書は、40代半ばの「鍵盤の思索者」の貴重な発言を収めた初のエッセイ集。河合隼雄氏との対話も特別収録。彼の率いる合奏団、コンヴェルスム・ムジクム(変革の音楽)の名のように、未来への示唆に富む1冊。

■音楽の歓び
 音楽は最も身近なもの、我々の血となり肉となるとともに、ある意味で最も遠いもの、宇宙の振動、星たちの波動にまでつながっている。音楽は測ることができない。それゆえに、そこにはあらゆるスケールの時間と空間がある。それは真のリアリティーの表現である。私たちは、音楽において悲しみを歓びと一体のものとして、死を生の一部として見ることができる。そしてその全てを愛せずにはいられない。

■対話 河合隼雄+武久源造
武久 音楽は限りなく荒唐無稽なところがありますから、いろんなものが予期せず伝わってしまう。音そのもので伝わるものもあるけれど、音と音の間から伝わるものもあるんです。その「音と音との間」に無限の何かがあって、それがいっぱい詰まっていたり、ものすごく空虚であったりします。そうなると、音と音との間にあるものなんていうのを言葉で表わすのはものすごく大変です。

河合 「魂の芸術」は、実はどの芸術についても共通していると思うんです。僕だって全部言葉で書いているんだけど、言葉を超えたものを持っていなかったらだめでしょう。ところが音楽の場合は、音だから余計それがはっきりする。



武久源造(たけひさ げんぞう)
鍵盤楽器奏者。中世から現代までの幅広いレパートリー、理論に裏づけされた豊かな演奏技術と的確な解釈が高く評価されている。ユニークな音楽観で構成・解説したCD作品は《鍵盤音楽の領域》シリーズなど多くが『レコード芸術』誌特選盤となっている。1957年、松山市生まれ。東京芸術大学大学院修了。オルガンを月岡正暁、チェンバロを鍋島元子、音楽学を服部幸三の各氏らに師事。現在、フェリス女学院大学音楽学部器楽学科講師。

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