占いをまとう少女たち 雑誌「マイバースデイ」とスピリチュアリティ 青弓社ライブラリー

橋迫瑞穂

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784787234476
ISBN 10 : 4787234471
フォーマット
出版社
発行年月
2019年02月
日本
追加情報
:
211p;19

内容詳細

占いはなぜ女性を引き付けるのか?雑誌「マイバースデイ」の変遷と社会的・文化的な背景を重ね合わせて読み解き、一九八〇年代から二〇〇〇年代の少女と占いの関係性を浮き彫りにする。

目次 : 序章 雑誌「マイバースデイ」とその時代/ 第1章 現代社会での宗教の位置とその変遷―ピーター・L.バーガーの議論を手がかりに/ 第2章 「マイバースデイ」の「占い/おまじない」/ 第3章 「マイバースデイ」における「手作り」と少女/ 第4章 一九九〇年代「マイバースデイ」の「占い/おまじない」/ 第5章 “知識”としての「占い/おまじない」の共有と少女―読者投稿欄「ハローバースデイ」の分析から/ 第6章 女性と「占い/おまじない」―鏡リュウジと女性誌を事例として/ 終章 「占い/おまじない」と少女がつむぐ「世界」、そのゆくえ

【著者紹介】
橋迫瑞穂 : 1979年、大分県生まれ。立教大学大学院社会学研究科社会学専攻博士課程後期課程修了。立教大学・大正大学非常勤講師。専攻は宗教社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • サイバーパンツ さん

    「白魔女」という理想像を目指し、読者が投稿で繋がりながら、学校という修練の場に向き合っていく80年代、場当たり的に学校を生き抜くための現実的なツールとして使われる90年代、80年代ほど強固でないにしても90年代に後退していた宗教的な世界観が復活し、成人女性を主たる担い手として能動的な広がりを見せる00年代と、年代ごとに占い/おまじないイメージの変遷を追う。理想像としての魔女≒学校≒社会へ同一化させるものから、わたしという魔女のための防衛・強化魔法へと変わっていく一方でジェンダー観は固定的なようだ。

  • 今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン さん

    メモ:匿名性に耐えられなくなり、生年月日は個人特有のもの

  • センケイ (線形) さん

    占いやおまじないの的中や効能をよそに、社会におけるその意義がよく分かる本だった。信じることで積極的に行動できるという面や、かつて共同体を形成できていた面、不安定な社会を生き抜くための伴侶の一つと、その役目は年代とともに推移しつつも多岐にわたってきたというのだ。

  • owlsoul さん

    かつて世界を構築していた宗教の力は合理主義の台頭により弱体化し、人々は「個人」として複雑な世界に投げ出された。個人はアイデンティティをDIY的に構築する必要に迫られるが、それは簡単なことではない。そこで不安な個人は宗教へと回帰するが、その過程で宗教は「商品」のように個人が選択し消費するものへと変化した。現代の少女・女性たちにとって、その役割を担ったのは「占い」であると著者はいう。既存宗教が歴史的な女性蔑視を内包していたのとは対照的に、個人を尊重する占いは女性たちを引き付け、やがて一つの文化圏を形成していく

  • うちこ さん

    著者はもともとオウム真理教に強い関心があって、オウム真理教では「救済」の名のもとに暴力(テロ)にまで発展していったのに対して、なぜ同時代の「おまじない」はそういう方向へ行かなかったのかという点に注目し、この本をまとめられています。 題材の割には視点が冷静なので、なんでだろうと思っていたら、そういうわけなのでした。その15年以上のモヤモヤに、この一冊の本が多くのヒントをくれました。おもしろかったー!

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人物・団体紹介

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橋迫瑞穂

1979年、大分県生まれ。立教大学大学院社会学研究科社会学専攻博士課程後期課程修了。立教大学社会学部他、兼任講師。専攻は宗教社会学、文化社会学、ジェンダーとスピリチュアリティ。また、ゴシック・ロリータやゲーム、マンガなどのサブカルチャーについても研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載

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