黄金夜界

橋本治

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784120052101
ISBN 10 : 4120052109
フォーマット
出版社
発行年月
2019年07月
日本
追加情報
:
371p;20

内容詳細

橋本治が命を賭して紡いだ長篇遺作。愛と金、人が飢えるのはどちらか? 愛する人に裏切られた美青年・貫一の空洞が今、輝き出す。

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読書メーターレビュー

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  • ミカママ さん

    橋本さんの『金色夜叉』へのオマージュにして、ほぼ遺作。なんだかんだで(わたし的に)悪人が出てこないのがまず好ましい。橋本さんは年上の登場人物たちを借りて、現代の若輩者に対して人生訓を遺していかれた気がする。古希間近に書かれたのであろう、この作品の女性目線がリアルすぎる。一時はホームレスにまで落ちた元東大生の貫一の生き様が凄まじいのだが、あそこに至る経緯は彼の育った環境なのか、発達障害(あくまで私見)によるものか。最期にこの作品を遺してくれた著者に感謝。

  • starbro さん

    橋本 治は、学生時代からずっと読み続けている作家でした。本書は、著者の遺作?でしょうか。著者版、平成の『金色夜叉』、著者ならではのエスプリも効いていて、遺作に相応しい秀作でした。改めて著者の冥福をお祈りいたします。 https://otekomachi.yomiuri.co.jp/enta/20180607-OKT8T86254/

  • yuyu さん

    現代版「金色夜叉」。大体のあらすじは知っているが、読んだことはない。似ているのか否かはよくわからないが、現代版とはいえ、どこか古臭さを感じてしまう。昭和の香り?表紙がなかなか過激で職場などで読むにはちょっと…。

  • Makoto Yamamoto さん

    久しぶりの橋本治。 ほぼ遺作となった「金色夜叉」を現代風にアレンジで著者の思いが伝わってくる「黄金夜界」。 主要登場人物のMIYAと貫一は貫一の両親が他界してから一緒に豪邸に住むようになる。 二人の不器用な生き方になるのも仕方ないか。。。と思いながら、最終章の黄金夜界が締め。 貫一の行動は今一つ理解できないが。。。

  • チャッピー さん

    美也の主体性のなさにイライラさせられつつ先を知りたくて本が離せなかった。読み終わった時に心臓バクバクでした。

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人物・団体紹介

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橋本治

1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。77年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作。以後、小説・評論・古典の現代語訳・戯曲・エッセイ等、あらゆるジャンルで精力的な執筆活動を行う。96年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年

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