性のタブーのない日本 集英社新書

橋本治

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087208108
ISBN 10 : 4087208109
フォーマット
出版社
発行年月
2015年11月
日本
追加情報
:
238p;18

内容詳細

タブーはないが、モラルはある。
「目が合う」ということと「セックスをする」ということの間に大きな一線がなかった古代。
「優雅な恋物語の世界」と思われがちな平安時代ですら、文学や絵巻物からは、強烈な「人間生理」とともに世界を認識していた日本人の姿が浮かび上がります。
歌舞伎や浄瑠璃の洗練されたエロチック表現や、喜多川歌麿の錦絵に見られる独特な肉体観など、世界に類を見ない、性をめぐる日本の高度な文化はいかに生まれたのでしょうか?
西洋的な【タブー】とは異なる、国民の間で自然発生的に理解されていた【モラル】から紐解く、驚天動地の「日本文化論」を論じた一冊となっております。

【目次】
 タブーはないが、モラルはある
  Introduction−現代の日本に性表現のタブーはあるのか?
  「性表現の自由」をうっかり語ると笑っちゃう/「性表現の規制」の中の自己規制/
  エロスの経済事情/成人映画と一般映画の違い/思春期的な問題/
  「芸術か、猥褻か」という下らない論争/逆にその方が煩わしい/
  「猥褻でなぜ悪い!」という問題ではない

 第一章 それは「生理的なこと」だからしょうがない
世界は具体的にはじまる/「子供を作る行為」の始まり/「まぐわいしない?」とナンパする/
  アメノウズメの見せるもの/それをいやがる和泉式部/清少納言の場合/女であることの証明/
  日本のオッパイ文化/オッパイを描く歌麿の謎/英泉の描く腋毛のある女/晴と褻/
  自分の身体で世界を把握する/ウンコだらけの平安京

 第二章 「FUCK」という語のない文化
性的タブーとはどんなことか/神様は「まだ早い」と言う/古代日本の性的タブー/
  タブーはないがモラルはある/率直だが卑語はない/『万葉集』の恋の歌/
  逢ひ見ての後の心に比ぶれば/強姦する光源氏/強姦と和姦の間の微妙な一線/
顔を見せるか見せないか/いいのか悪いのか分からない平安時代/「夜」という時間の持つ意味/
「顔を見せろ」は強姦と同じ/自分の肉体を自分で把握しない/丸出しの肉体表現

 第三章 男の時代
  少女マンガ的な『源氏物語』/肉体関係以外に他人と関係を結ぶ方法はない/
  女を介在させる同性愛/男に意味のない時代/藤原頼通の不思議/藤原頼通のストレス/
  かなりマッチョな少年愛/性的主導権と人事権/武士の時代/恋の至極は忍恋/
  『葉隠』の武士道原理主義/セックスさえもセレモニー/「遊女」とはなんだ/
  男の本音はまた違う/和歌の詠めない男達/女から男へ/和歌的日本語の限界/
  下品を志向する文学/近松門左衛門と女のフンドシ



【著者紹介】
橋本治 : 1948年、東京生まれ。東京大学文学部国文科卒業後、小説、評論、戯曲、エッセイと幅広く文筆活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • あふもん さん

    昔の日本人の性に対するスタンスは興味深かった。でももう一踏み込みして欲しかった!それはまた違うジャンルなるんかな

  • 宇宙猫 さん

    ★★★★★ まえがきが長くて挫折しそうになったけど、平安時代の話なんか凄く面白かった。独自の説に走りすぎじゃないのって思う部分もあるけど、夜に女車で出かける理由とか硬派と軟派の意味とか目から鱗。

  • ラルル さん

    挫折。期待して読み始めたは良いけど退屈なまえがきがやたらに長く、期待感がジワジワと下降。すっかり興が冷め頃に本編が始まり、決してつまらなくは無いんだけれど集中力が切れた脳には読んでも読んでも内容が入って来ず。半分読んだ所で挫折しました

  • クサバナリスト さん

    『性のタブー』という言葉に反応して読み初めたが、藤原摂関政治や院政の歴史解説の方にスッカリはまって読んだ。また、清少納言の古事談の話にも驚いた。更には俳諧の話にも驚いた。学校で、古典、歴史、芸術等いかに教科書的な薄い学習しかしてこなかったことを認識させられた。今回、著者の作品は初読みだが、今後また読んでいきたい。

  • くさてる さん

    「日本人には性的タブーはなくて、その代わりにモラルがあった」という指摘で目の鱗がぼろぼろと落ちた気がします。なんだか久しぶりに橋本治らしい橋本治を読んだ気持ちになりました。そんな日本の古典を紐解き、歴史を読むことで、明治以前の日本での「性」の意味を脱線含めて解説した結果「そういうもんだからしょうがない」と決める展開が面白かったです。橋本治、やっぱり好きだ。

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人物・団体紹介

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橋本治

1948年東京都生まれ。東京大学文学部国文科卒業後、1977年『桃尻娘』で小説現代新人賞佳作を受賞しデビュー。1996年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、2005年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、2008年『双調平家物語』で毎日出版

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