雪割草 角川文庫

横溝正史

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041093009
ISBN 10 : 4041093007
フォーマット
出版社
発行年月
2021年04月
日本
追加情報
:
608p;15

内容詳細

信濃の名士との婚礼を間近に控えた有爲子は、母の不貞の子と判明し、破談を申し渡された。衝撃を受けた父はその場で倒れ、帰らぬ人となる。真実の父親を探すため、有爲子は東京を目指すが、車中でお釜帽をかぶった、もじゃもじゃ頭とよれよれの袴姿が特徴的な男と出会う―。横溝正史唯一の家族小説は、運命に翻弄され続ける一人の女性の生涯を描いた圧巻の大河ロマン。連載完結後、約80年未刊だった幻の作品がついに文庫化!

【著者紹介】
横溝正史 : 1902年、神戸市に生まれる。旧制大阪薬専卒。26年、博文館に入社。「新青年」「探偵小説」の編集長を歴任し32年に退社後、文筆活動に入る。信州での療養、岡山での疎開生活を経て、戦後は探偵小説雑誌「宝石」に、『本陣殺人事件』(第1回探偵作家クラブ賞長編賞)、『獄門島』『悪魔の手毬唄』などの名作を次々と発表。76年、映画「犬神家の一族」で爆発的横溝ブームが到来。今もなお多くの読者の支持を得ている。81年、永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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もし、探偵小説に固執することなく、純文学...

投稿日:2021/06/12 (土)

もし、探偵小説に固執することなく、純文学的な中短編を書き続ける乱歩だったら・・・。 もし、金田一ものに囚われることなく、推理小説に拘らずストーリーテラーの才能を発揮した正史だったら・・・。

白塗りのサル さん | 神奈川県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ponpon さん

    戦時中に新聞連載され戦後長いこと忘れ去られていた長編小説。戦時下、ヒロイン有爲子が父の死亡を機に信州上諏訪から上京するところから物語が始まる。東京で彼女が巡り会う様々な人々。経済的には辛い局面が続く中で、夫の仁吾の言動にはイライラさせられるが、彼女は逞しかった。戦時下に著されているが、プロパガンダ的要素は皆無。現代でも違和感無く600頁を厭きること無く一気に読了。物語としても、さすが横溝正史といったところだが、断片的な情報から戦時下の地方紙をあたり復刊に漕ぎ着けた関係者の努力に感謝。大満足の一冊。

  • のびすけ さん

    戦時下の地方新聞で連載され、約80年もの間埋もれたままになっていた幻の長編作品の文庫化。「横溝正史の幻の作品」という響きに胸が踊る!物語は、本当の父親を探す有爲子が遭遇する苦難の数々と、そんな有爲子の周りの人達との人間模様が描かれる。いわゆる「通俗小説」。ミステリーではない横溝作品にやや懐疑的だったが、なかなかどうして、とても面白かった!飽きさせない展開と読みやすい文章が、本編570頁というボリュームを感じさせなかった。本作品に金田一耕助の原型となる容姿を持つ主要人物が登場していることも非常に興味深い。

  • ざるめ さん

    「ビブリア古書堂の事件手帖」で知ったこの作品(^^)ちょうど文庫化されるタイミングだったので購入♪新潟の新聞に掲載されていたという事は毎晩寝る前に一話一話読むのに最適!と思っていたけれど、二、三話いくことも(^^;)もうヒロインの有爲子の事が気になって気になって…(>_<)

  • タリホー さん

    横溝氏がかつて新潟の新聞に掲載していた通俗小説。婚礼を間近に控えた一人娘・有爲子が不貞の子と判明し結婚が破綻、養父がショックで帰らぬ人となる衝撃の幕開けから、真実の父を探しに東京へ向かう波瀾万丈の物語。戦時中の生活や金田一耕助の前身と思しき人物などファンなら興味深い要素もあるが、単純に物語としても面白い。ハイエナのような後見人夫妻やその他の陰謀によってどん底に叩き落されるヒロインのたくましさや、それを支えた女性たちに胸を打たれる。この埋もれた作品を見つけた関係者の方々に改めて感謝。

  • 5〇5 さん

    あらぁ、これは一言でいうと「読む朝ドラ」ね。もとが新聞連載だったから、その1回分が3ページ程になるの。この中に波乱のエピソードが詰まってるのよ。だから中だるみがなく、次の3ページが気になっちゃう。ヒロインが「有為子」だから、放映中の「おかえりモネ」に例えると、「おかえりウイ」ってとこかしら。厳しい冬のような状況に負けず、花を咲かせる姿が重なるわねえ。

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人物・団体紹介

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横溝正史

1902(明治35)年生まれ、1981(昭和56)年没。大正期より執筆活動を始め、伝説の雑誌「新青年」編集長として江戸川乱歩に名作『陰獣』を発表させるなど編集者としても活躍。戦後まもなく『本陣殺人事件』『蝶々殺人事件』という傑作長篇を発表、前者で第1回探偵作家クラブ賞(現・日本推理作家協会賞)を受賞

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