真夜中の博物館〜美と幻想のヴンダーカンマー

樋口ヒロユキ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784883751709
ISBN 10 : 4883751708
フォーマット
出版社
発行年月
2014年05月
日本
追加情報
:
315p;19

内容詳細

現代美術から文学、サブカルまで奇妙で不思議な評論集。

古墳の隣に現代美術を並べ、ホラー映画とインスタレーションを併置し、パフォーマンスのなかに宗教儀礼を見いだし、コックリさんと仏蘭西の前衛芸術を比較すること。十五世紀の欧州貴族たちの蒐集品を収蔵した私設博物館「驚異の部屋」のように、ジャンルの枠を取り払い、種々雑多な作品群を併置して眺めてみること。そうした混乱と錯乱の果てにある恍惚の中にこそ、芸術の本当の面白さがあると私は思っている。---著者

真夜中だけ開き、不思議な品々が開陳される「真夜中の博物館」へようこそ――。「本館 真夜中の博物館」と題された第一部では、稲垣足穂や映画「エコール」、ファム・ファタール、アマテラス、JUNE系文化、ユイスマンス「さかしま」などを縦横に論じ、古墳芸術学を論説した地下道を抜ければ、そこは第二部「闘技場 呪術対美術」。
「胎児と幻影」「呪術と美術」「死体と裸体」「迷宮と愉悦」などさまざまな視点を交錯させて榎忠、塩田千春、アール・ブリュット、やなぎみわなど多様なアーティストを独自の視点で探求する。

樋口ヒロユキ待望の評論集!増殖することをやめないこの博物館は、じきに白昼をも飲み込んでしまうだろう。
藤野可織(小説家)

カバー装画:七戸優

著者について
サブカルチャー/美術評論家。神戸学院大学、そのほか専門学校などで非常勤。1967年福岡県生まれ、芦屋市在住。関西学院大学文学部美学科卒業後、PR会社勤務を経て2000年より評論活動開始。単著に『死想の血統 ゴシック・ロリータの系譜学』(冬弓舎、2007)、共著に『寺山修司の迷宮世界』(洋泉社、2013)、『絵金』(パルコ出版、2009)など。展覧会の実績として「閨秀2.0」(京都百万遍「CAVE」、2011)がある。

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読書メーターレビュー

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  • 伊野 さん

    たとえば、何かサブカル的なものについて思いを巡らせているときに、ふと以前読んだ哲学者のことばや現代美術作品のコンセプトが表層的に繋がる瞬間がある。この博物館はまさにその表層的連鎖によって足場が組まれており、また、柱は呪術と美術の交差によって構成されている。そうして造られた「奇妙な部屋」、ヴンダーカンマーはまさに思考の反応装置として機能し、趣味が合えばとても興味深く読める。

  • Teslx さん

    芸術評論集。著者の本を読むと、読みたい本が見つかる。好奇心が刺激される。美術や文学や宗教や犯罪が、横断的に論じられているから。 『死相の血統』を読んだ時には三島由紀夫が読みたくなった。確か美を扱う男色のアングラ作家として興味を持った(それから本をよく読むようになった。著者は私が本を読むきっかけを作ってくれた)。 今回私に刺さったのはユイスマンス『さかしま』の収集行為の失敗を繰り返す(収集対象を次々に変える)男、と拉致監禁系事件の犯罪者の類似性。正直、他人事だと思えない。防御壁としての収集、反社会的収集。

  • 川崎 さん

    「美術とは何か」を論じる机上の空論ではなく、氏は在野の人として作家と交流し、実感として体感した美術を語る。現代美術は意地悪な知恵比べに似ていて、作家の難解な出題に対し、回答を見つけるのが見る側の役目とあった。しかし本書で氏が示す回答は、「問いへの更なる問い」であって、様々なジャンルの知識を総動員し、横飛びしながら、知と美の深層=人間の呪術的根源へと誘う。樋口氏というフィルタを通して提示された回答を、さらにまた読者が自身のフィルタにかけ、問いを再生産できる。まさに博物館という題名を冠するに相応しい本だった。

  • きりさめ さん

    著者の視点が面白い。榎忠が美術、鴨井玲が呪術という見方はなかなかないと思ったし彼らの作品に対する見方が変わった。ドール作家や腐女子文化などサブカルな題材も取り上げていて興味深った。

  • wasabi さん

    フランス映画『エコール』評から始まる少女についての考察が好き。過去にはバレエが少女買春の舞台になってたとはなんとも興奮する話。「輝かしく走り回り、歌い、踊る生きた少女を、そのまま所有することなど誰にも不可能なのである。逆に言えば少女という存在は、そうした誰にも所有できず、移ろい過ぎ去りゆく一瞬の存在なのだということになろう」だそうなので、ロリコンの皆さんは女の子を連れ去ったり監禁したり自分のものにしようとせず、おとなしく公園やスーパーで眺めるだけにしましょう。

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樋口ヒロユキ

1967年福岡県生まれ。サブカルチャー/美術評論家。SUNABAギャラリー代表。神戸学院大学で非常勤。関西学院大学文学部美学科卒業後、PR会社勤務を経て2000年より評論活動開始(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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