羅針 文春文庫

楡周平

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167902438
ISBN 10 : 4167902435
フォーマット
出版社
発行年月
2014年12月
日本
追加情報
:
412p;16

内容詳細

昭和37年。三等機関士の関本源蔵は妻子を陸地に残して北洋漁業に出立した。航海の途中で大時化に襲われた源蔵は、戦時中にサイパンで別れた父親と、アメリカの潜水艦に撃沈された船に乗っていた幼い友のことを思い出した―生還は果たせるのか?生きて働くことの意味を激しく問う「昭和の海の男」の物語。

【著者紹介】
楡周平 : 1957年生まれ。米国企業在職中の96年に『Cの福音』でデビュー、翌年より執筆に専念。その後経済小説、法廷ミステリ、ファンタジー、大河小説など、さまざまなジャンルの話題作を発表する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • coolgang1957 さん

    南氷洋捕鯨の描写が大迫力で凄かった( ̄◇ ̄;) 現在では、どうなってるのかな?禁止される前に続編出してもらえませんか^^; ...お父さんとして読んだら反省点ばっかり頭をよぎるけど、ぼくやったらあっと言う間に氷の下やろねぇ(´・_・`)やっぱり反省しよm(_ _)m

  • James Hayashi さん

    源蔵が乗っているのは漁船であるが、漁師としてではなく機関士として。冬の厳しさの中、時化のなかなど海の大きさと怖さ、また一度港を出ると誰が死のうとも港へ帰れない男の世界をまざまざ見せる。会社に属する源蔵は鯨漁船にも乗り込み南氷洋に向かう。支えている家族は長期不在にしている為特に子供と疎遠になる。書かれている状況は海の上であるが、源蔵が若者に語る仕事に対する態度は心を打つ。職に対し選択権があるためか不平不満を思う自分に再考を促す。爽やかな感動も味わえた良作。

  • lily さん

    「海の男」として船上で働く機関士と家族の物語。前半の船舶用語が飛び交う流れは正直流し読みだったが、後半の遭難シーンはハラハラして一気読み。昭和の武骨な漁師とその帰りを甲斐甲斐しく待つ妻という古き良き世界観だが、子供との接し方に悩むのは古今東西同じ。「世の中にかっこいい仕事なんてありはしない。傍目には華やかに見えても地味なものだし、着実に繰り返さないことには成果は得られない。」給料の多寡ではなく、どんな仕事でもコツコツやり遂げる後姿を見せることが、親が見せられる子供への何よりの「羅針」である。

  • キューカンバー さん

    楡周平の秀作。ラストシーンの父と子の描写がこの作品を素晴らしい人間ドラマに昇華している。

  • hiyu さん

    子どもの頃にはクジラが食卓に出ていた。その頃はこういう苦労があるとは到底思いつかなかった。敏雄は自分自身の姿であり、息子でもあったのかなあ。このタイトルに納得がいった反面、だとすれば、ラストにかけての描写と比すると、もう少し何かあってもよかったような気もする。

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人物・団体紹介

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楡周平

1957年岩手県生まれ。米国系企業在職中の96年に書いた『Cの福音』がベストセラーになり、翌年より作家業に専念する。ハードボイルド、ミステリーから時事問題を反映させた経済小説まで幅広く手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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