チベットに舞う日本刀 モンゴル騎兵の現代史

楊海英

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163901657
ISBN 10 : 4163901655
フォーマット
出版社
発行年月
2014年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
楊海英 ,  
追加情報
:
414p;20

内容詳細

日本の陸軍士官学校で学んだ最強の騎兵軍団、その悲劇の興亡。「日本刀」と「騎兵」が織りなすチベットとモンゴルの悲劇の歴史を、南モンゴル生まれの著者が、重厚で複眼的な歴史観に基づいて、現地取材も行ない見事に再現!

目次 : 第1部 民族の自決(青春の習志野/ 燃ゆる興安嶺/ 狼煙あがるホルチン草原/ 馬蹄轟く天安門)/ 第2部 中国の傭兵(「ヨーロッパの中世よりも暗黒」なチベット/ 武功輝くタングラ山/ 血潮滾るジュクンド/ サムライたちの崑崙/ 意気揚々青海湖/ 女神の崑崙路/ 悲恋の玄界灘)

【著者紹介】
楊海英 : 1964年、南モンゴルのオルドス高原生まれ。モンゴル名オーノス・チョクトの日本語訳は大野旭。北京第二外国語学院大学アジア・アフリカ語学部日本語学科卒業。同大学助手を経て、1989年来日。総合研究大学院大学博士課程修了。現在、静岡大学人文社会科学部教授。専攻、文化人類学。博士(文学)。『墓標なき草原―内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録(上下)』(岩波書店)で、第十四回司馬遼太郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • BLACK無糖好き さん

    封建的な農奴制に苦しめられているチベット人の同胞を解放するとの名目で「叛乱分子に対する平和的な鎮圧」を行ったとされる1950年代後半のチベット少数民族へのジェノサイドの記録が関係者の証言で明かされる。「夷を以て夷を制す」の言葉通り、チベット人の鎮圧に、かつて日本の陸軍士官学校による近代的訓練を受け徹底的に鍛え上げられたモンゴル人奇兵部隊が動員される。少数民族への圧政は現在も続いている。中国は日本に対し過去の戦争の謝罪を要求し続けるならば、自国の少数民族への蛮行にも真摯に向き合うべきではなかろうか?

  • Sumiyuki さん

    内モンゴルの民族自決運動と騎兵の悲劇を記した本。満州国の遺産が周りに回ってチベット人を苦しめたとは。陸軍興安軍官学校を、モンゴル人は皆評価しているらしい。前半は多くの実例を引き合いに、モンゴル人と日本人の関係を示そうとするあまり、まとまりがなく読みづらい。

  • くれの さん

    家族的な間柄のチベット人を殺さねば中国人に殺されるモンゴル人たちは精鋭の日本式騎兵隊を組織し山岳民族を抹殺します。しかしモンゴル民族も粛清される。夷を以て夷を制すとは中華思想の本質を最大に悪用した侵略手段でしょう。

  • しんさん さん

    戦前、日本をパートナーに近代化、独立を目指した南モンゴル。戦後は中国への恭順をアピールするため、反乱鎮圧の尖兵として「日本兵のような」騎兵連隊をチベットへ送り込まなければならなかった。同じ少数民族であり、同じ仏教を信じるチベットへ、である。そして伝統ある騎兵隊も、文革後は粛正されてしまう。なんと悲しく陰鬱な歴史だ。

  • √る〜と さん

    時代と場所があちこちするので読むのに疲れました・・・チンギスハーンの騎馬戦法がヨーロッパで取入れられ、明治陸軍に伝わり、帝国陸軍でさらに近代化された騎兵戦術がモンゴル人に受継がれた。教えたのは大日本帝国陸軍。漢族はまずモンゴル族を圧迫殺戮し、続いて中共はモンゴル騎兵を使ってチベット族を圧迫殺戮した。今日再びモンゴル族が圧迫されているのです。これらには日本にも責任があると筆者は述べています。そして日本は物申さねばならないと語っています。中共から見たら日本も少数民族なのでしょう。中共かなりヤバい。ほんと怖い。

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