路上のX

桐野夏生

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784022515308
ISBN 10 : 4022515309
フォーマット
出版社
発行年月
2018年02月
日本
追加情報
:
464p;20

内容詳細

幸せな日常を断ち切られ、親に棄てられた女子高生たち。ネグレクト、虐待、DV、レイプ、JKビジネス。かけがえのない魂を傷めながらも、三人の少女は酷薄な大人たちの世界をしなやかに踏み越えていく。最悪な現実と格闘する女子高生たちの肉声を物語に結実させた著者の新たな代表作。

【著者紹介】
桐野夏生 : 1951年生まれ。93年『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞、98年『OUT』で日本推理作家協会賞、99年『柔らかな頬』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、04年『残虐記』で柴田錬三郎賞、05年『魂萌え!』で婦人公論文芸賞、08年『東京島』で谷崎潤一郎賞、09年『女神記』で紫式部文学賞、10年『ナニカアル』で島清恋愛文学賞、11年同作で読売文学賞を受賞。15年、紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    「週刊朝日」に連載された社会派小説。真由とリオナを通して描かれた少女たちの現実がどこまでリアルなのかを判断するすべはないが、少くとも小説としてのリアリティは強固である。展開も極めてスリリング。彼女たちの置かれた今の刹那と未来の危うさとが何とも痛々しい。自分もまた大人の男であることを糾弾されているかのような思いを持ちながら読み進めた。ここでも桐野夏生の小説家としての力量と、書き続けることへの飽くなき情熱には驚嘆するばかり。執筆当時は65歳くらいだっただろう。作家にはまだまだ未来がありそうだ。

  • starbro さん

    桐野夏生は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、JKネグレクト貧困サスペンス、460P超一気読みでした。エンディングが少しアッサリし過ぎの感じがしますが・・・私は娘も欲しいと思っていましたが、心配なのでいなくて良かったかも知れません。最近タイトルに『X』が入っている作品が増えていますが、流行りなのでしょうか?【読メエロ部】

  • ウッディ さん

    両親が夜逃げし、叔父さんの家に預けられた高1の真由は、 まともに食事を与えてもらえず、自分の居場所を求めて 渋谷で漂うように暮らし始める。安心して休める場所がないというのが、こんなにも辛いことだと思い知らされた。親切にしてくれた人を信用しては、裏切られるという繰り返しで、真面目だった真由の心がどんどんすさみ、善悪の区別もつかなくなってくる。誰か彼女達に温かい手を差し伸べる人がいれば、負の連鎖も断ち切れるのに。読者の心をえぐってくるような桐野さんの小説は読んでいて辛いが、頁をめくる手が止まりませんでした。

  • ケンイチミズバ さん

    家族で楽しんだ人生ゲーム。ルーレットを回し駒が進む。3が出た!まだ未成年の親からキラキラネームを授かる4で早くも一家離散5有名私立への進学をあきらめ6親戚に引き取られ叔父から暴行される7!ラッキーセブンは望まぬ妊娠8で家出し9は苦労の路上生活、人生の選択肢がいっぱい。酷い目に遭っても警察にも行けない。優しい声について行けばJKビジネス、リストカット、母親の男に暴行され振出しに戻る。気の毒な若者、そこにつけこむ酷い大人、若さを搾取する仕組みから抜け出せない生贄たちの心の叫びを桐野さんが代わりにシャウト。

  • のり さん

    居場所を求め夜を彷徨う彼女達。悪烈な環境や、ネグレクト・虐待・更には性的暴行。庇護すべき親や周囲の大人達の裏切り。JKをブランド化した男達。未成年を喰い物にする卑劣さ。彼女等を擁護したい気持ちはあるが、やり過ぎた側面もある。この作品はフィクションと割り切ることは出来ない。今も彷徨っている彼女達がいるはずだ。

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人物・団体紹介

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桐野夏生

1951年、金沢市生まれ。93年『顔に降りかかる雨』で第39回江戸川乱歩賞受賞。98年『OUT』で第51回日本推理作家協会賞、99年『柔らかな頬』で第121回直木三十五賞、2003年『グロテスク』で第31回泉鏡花文学賞、04年『残虐記』で第17回柴田錬三郎賞、05年『魂萌え!』で第5回婦人公論文芸賞

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