ポリティコン 下

桐野夏生

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163299600
ISBN 10 : 4163299602
フォーマット
出版社
発行年月
2011年02月
日本
追加情報
:
416

内容詳細

唯腕村理事長となった東一は、村を立て直すため怪しげな男からカネを借りて新ビジネスを始める。だが、村人の理解は得られず、東一の孤独は深まる一方で…。5年の歳月をかけて書き尽くした渾身の長編小説。

【著者紹介】
桐野夏生 : 1951年金沢市生まれ。成蹊大学卒。93年『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞、98年『OUT』で日本推理作家協会賞、99年『柔らかな頬』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、04年『残虐記』で柴田錬三郎賞、05年『魂萌え!』で婦人公論文芸賞、08年『東京島』で谷崎潤一郎賞、09年『女神記』で紫式部文学賞、10年『ナニカアル』で島清恋愛文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 優希 さん

    独善的な力で村の責任ある立場を得たことで動き始めた運命に引き込まれていきました。東一の行動の背景にあるものを見ていると嫌悪すら抱きかねないのに、リアリティを感じて受け入れてしまうのは何故でしょう。でも何処かで破滅を願うところもありつつ、どこまでも自分中心で動き、当然の如く堕ちてしまうのを見ると自業自得ながら気の毒にもなり。最後に翻弄し続けていたマヤとの希望的最後には複雑な思いになりました。物語を通じ、理想郷はその人が決めることなのかなとぼんやりと考えさせられます。

  • Tsuyoshi さん

    理事長として事業を軌道にのせつつも、父親譲りの肉欲にまみれた独裁ぶりが仇になり解任されてしまう東一。東一に身売りされてしまったマヤもクニタの死去にともない帰郷し、東一への復讐に終始するかと思いきや理事長を解任された事で、マヤに真摯に向き合い、母の生存確認に協力的な東一を信頼してしまうラストだった。東一の独裁ぶりもそうだが、ユートピアを謳う村内の誰もが利己的な部分や野心を持ち合わせており、皆が平等な理想郷などあり得ないのだと思ってしまう。

  • 竹園和明 さん

    【再読】祖父が創設したコミューン「唯腕村」の理事長に収まった高浪東一は、リーダーの資質を著しく欠く私利私欲の塊。一方、唯腕村に偽装家族として入村したマヤは、村の暮らしに馴染めず東一の思惑を利用し大学受験のセミナー参加を理由に村を脱出する。下巻はその東一とマヤの視点から描かれる。高齢化と過疎の環境下、村内は諍いが絶えず、東一の暴走も止まらない。村民それぞれが企みを抱き、むき出しのエゴをぶつけ合う人間関係がおぞましい。高尚な理念も、妬みや嫉みの前には無力なのか。人間の醜さを容赦なく描いた超怪作!。強烈だ。

  • nyanco さん

    東一がマヤを売る、第一部の終わりが印象的でした。第二部はマヤの章。、売られたことをバネにしてもっと伸びていると思ったんだけどな〜。マヤならもっと成長できる気がする。一方、一時はヤクザに関わってしまった東一、このまま転落か…と思ったが自然食品ブームに載り、時の寵児となる。マヤはこのままなのかしら…と感じていたのでラストはなかなか憎い。母の仕事に翻弄され続けたマヤの人生、まだまだマヤがのし上がるのはこれからなのですね。上下巻、イッキ読みさせていただきました。続→

  • Yuna Ioki☆ さん

    408-42-02 もっとドロドロした復讐劇かと思ったが意外とあっさり風味。農村(だけではないかな)ビジネスが成功するには悪役も必要なんだよね。必要悪ってやつ。でも本当に成功したあとには要らない。だから悪いことした人間は追い出してしまえって風潮になるのかな。追い出された東一は別の場所で同じ過ちを繰り返すのだろうか?真矢と母親が繋がることができたことだけが救い。

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人物・団体紹介

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桐野夏生

1951年石川県生まれ。作家。93年『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞、98年『OUT』で日本推理作家協会賞、99年『柔らかな〓』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、04年『残虐記』で柴田錬三郎賞、05年『魂萌え』で婦人公論文芸賞、08年『東京島』で谷崎潤一郎賞、09年『女神記』で紫式

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