ポリティコン 上 文春文庫

桐野夏生

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167900243
ISBN 10 : 4167900246
フォーマット
出版社
発行年月
2014年02月
日本
追加情報
:
494p;16

内容詳細

充たされぬ魂の行き先は、破滅か、新天地か?
芸術家たちの理想郷「唯腕村」の後継者となった高浪東一は、村の女たちの支配をも目論む。抵抗する少女マヤとの凄まじい愛憎劇!

【著者紹介】
桐野夏生 : 1951年、金沢生まれ。成蹊大学法学部卒業。93年「顔に降りかかる雨」で江戸川乱歩賞受賞。99年『柔らかな頬』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、04年『残虐記』で柴田錬三郎賞、05年『魂萌え!』で婦人公論文芸賞、08年『東京島』で谷崎潤一郎賞、09年『女神記』で紫式部文学賞、『ナニカアル』で10年、11年に島清恋愛文学賞と読売文学賞の二賞を受賞。1998年に日本推理作家協会賞を受賞した『OUT』で、2004年エドガー賞(Mystery Writers of America主催)の候補となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア さん

    桐野夏生氏の作品は一筋縄ではいかないくらいの多様性を持っているのだが、それにしても本書は上巻を読む限りでは異色作だ。武者小路実篤等の「美しい村」のような理想の農村を夢見た人たちが作った唯腕村。そこは、今や老齢化と過疎化という日本の農村の縮図と化していた。主人公は、村の再生を賭ける東一だが、桐野作品にしては、ここまでのところきわめて地味だ。もっとも、終盤では不穏な気配が漂い始めてはいるのだが。下巻では、これぞ桐野の真骨頂といったエゴが剥き出しに描かれていくのだろうか。長い助走の行き着く先は…。

  • W-G さん

    超久々の桐野夏生。ずっと積んだままになっていた一冊。あらすじ読んだだけでもかなり面白そうなのに、何故かずっと放置していた。設定と人物配置が凄く良く、村内で沸き起こるあれやこれやのトラブルが、さもありなんと納得出来るリアリティを持っている。年寄り連中との派閥争いなんかは、どこにでも転がっていそうな火種。東一が一旦東京に出て、戻ってくる時に安物のスーツで恰好つける様子なんかも、微笑ましくも生々しい。どういう着地になるのか次第だが、今のところ下巻が楽しみ。

  • k5 さん

    コミューンもの。白樺派の小説家が築いたトルストイアンの集落の、三代目の話。あまり派手なエピソードがあるわけではなく、指導者の息子、東一の視点から彼の生い立ちと集落の物語が描かれるだけだが、それでもじわじわ惹きこまれる筆力がすごいです。上巻は東一が理事長になり、農業のブランド化を図るところで終わりますが、これからどうなるかしら?

  • yomineko@猫屋敷は暖房不要 さん

    偶然図書館で発見。東北に立つ唯腕(イワン)村。28歳のトイチのみが村に残り、父の後を継いで理事長に。様々な人物が絡み合ってどうなるかというワクワク感もあり、とても面白い。美少女マヤは性格が悪くてガッカリwスオンなどの外国人女性達はとても魅力的。村を裏切っている山路夫妻、トイチに無利息融資を持ちかける小杉等が現れ下巻がとても楽しみ!

  • ito さん

    7‐8年ぶりの桐野作品。ユートピアを目指して作られた山形の唯腕村(イワン村)という農業共同体において生きる人々が描かれている。桐野さんの作品では見たくない人間の業を堂々と見せつけられる。共同体での汲々とした生活と外界への憧憬、自己欺瞞や虚栄心、激しい自意識と魂が向かう先にあるのは果たして理想郷なのだろうか。若き後継者から清々しさや強力なリーダーシップは感じられず、理想郷を建設理念とした共同体が絶望郷へと向かっていく予感だけが、圧倒的な筆致で綴られる。生々しい桐野ワールドである。

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桐野夏生

1951年金沢市生まれ。93年「顔に降りかかる雨」で江戸川乱歩賞受賞。98年に『OUT』で日本推理作家協会賞、99年『柔らかな頬』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、04年『残虐記』で柴田錬三郎賞、05年『魂萌え!』で婦人公論文芸賞、08年『東京島』で谷崎潤一郎賞、09年『女神記』で紫

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