フランス・イタリア紀行

根岸彰

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784862654816
ISBN 10 : 4862654819
フォーマット
出版社
発行年月
2016年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
510p;20

内容詳細

泊まる宿屋は暗くて湿っぽくて、ぞっとするほど汚い。虫だらけの夜具に身を横たえ、トイレもないし、食事ともいえないものを食べさせられる。宿の主人はそろって不親切で強欲である。おまけに宿賃もべらぼうに高い。馬車引きの馬子たちとのけんかも絶えない。こんな困難を乗り越えて、ローマ、フィレンツェなど各地で眼にした絵画、彫刻などを描く感性あふれる見事な筆致は本書での白眉である。これほど克明かつリアルに近世ヨーロッパの諸事情が描かれているものは他にないであろう。翻訳者の10余年の研鑽を経て、待望の完訳ついに成る。

目次 : 第1巻(第一信ブーローニュ・シュル・メール一七六三年六月二十三日/ 第二信ブーローニュ・シュル・メール一七六三年七月十五日/ 第三信ブーローニュ一七六三年八月十五日/ 第四信ブーローニュ一七六三年九月一日/ 第五信ブーローニュ一七六三年九月十二日 ほか)/ 第2巻(第二十五信ニース一七六五年一月一日/ 第二十六信ニース一七六五年一月十五日/ 第二十七信ニース一七六五年一月二十八日/ 第二十八信ニース一七六五年二月五日/ 第二十九信ニース一七六五年二月二十日 ほか)

【著者紹介】
根岸彰 : 1949年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修了。茨城県立高等学校に33年間勤務する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • かもめ通信 さん

    斜め読み。18世紀ヨーロッパの風景、移動手段、風習、食べ物、物価など興味深い点は多々あるものの、詳細すぎて読み手の根気が続かなかったというのが正直なところ。“フランス人は収入のすべてを派手で安っぽい衣服とか大げさな料理に費やしてしまう”といったイギリス人目線も時々なら面白いが、全編だと鼻につく。

  • スプリント さん

    18世紀に刊行されたイギリス人小説家による旅行記です。辛口の表現が目立ちますが各地の文化やローマ帝国の遺蹟への細かな描写が多く、当時の社会を知る貴重な史料といえます。

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