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資本主義はいかに衰退するのか ミーゼス、ハイエク、そしてシュンペーター Nhkブックス

根井雅弘

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784140912584
ISBN 10 : 4140912588
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

20世紀を代表する経済学者の新たな側面に光を当てる!資本主義が行き詰まりを見せる現在の状況を、見事に「予言」したシュンペーター。「イノベーション」「創造的破壊」を信奉した彼が、なぜ「資本主義が衰退する」という結論にたどり着いたのか。本書では、その思想の核心を、同じハプスブルク帝国で生まれ、ウィーン大学で学んだミーゼス、ハイエクとの比較という、従来なかった視点から多角的に掘り下げていく。経済学が大きな曲がり角に立っていた時代の息遣いとともに思想史を描き切ったスリリングな一冊。

目次 : 第1章 経済思想の原点―オーストリア学派の影響/ 第2章 市場均衡論を超えて―「競争」をどう捉えるか/ 第3章 シュンペーター理論の核心―資本主義衰退論まで/ 第4章 政治過程の経済分析について―民主主義への懐疑/ 第5章 資本主義はどこへ向かうか―「真意」を読み解く/ 終章 落日の帝国が生んだ経済学者たち

【著者紹介】
根井雅弘著 : 1962年、宮崎県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、京都大学大学院経済学研究科博士課程修了(経済学博士)。現在、京都大学大学院経済学研究科教授。専門は現代経済思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    経済学史ご専門の根井先生によるオーストリア学派の3人の考え方をわかりやすく説明されています。とはいうものの経済学の基本的な知識は必要だると思います。私はハイエク、シュンペーターについてはその著作をかなり読んでおり理解しやすいのですが、ミーゼスについてはほとんどその著作は未読です。消費者主権などという言葉もシュンペーターが使われていますが基本的に御三方に共通するのは反社会主義ということです。最後の著者による参考文献は非常に参考になります。

  • はとむぎ

    シュンペーターと言えば、イノベーションくらいしか知らなかった。社会主義、自由主義、民主主義、自由民主主義、資本主義 最初は人々が幸せに生きるための社会システム(構造)を様々な学者が説としてとなえていたもの。その強い主張は、結果として敵と味方を分けた論争や実際の闘争を生み出してきた。強く主張することは、誰かにとっては攻撃に転じるのだな。

  • たか

    シュンペーターを中心に、ウィーン大学に学んだ3人の経済学者を並べて論ずる。思想的に似たところもあるが、それぞれ微妙ながら本質的な違いがあって比べてみると面白い。ミーゼスは消費者の力に注目し、資本主義に対して極めて楽観的だったが、シュンペーターは企業家に注目し、また(その好みとは裏腹に)資本主義の衰退を予想していた。ハイエクが「社会的正義」に恣意的権力の匂いを嗅ぎ取って強く批判していた点についても理解が進んだ。3人ともアクが強くて極端な理解をされがちのようなので、安易に解釈せずもう少し深く理解したい。

  • Hiroki Nishizumi

    表題から受ける印象とは異なる読後感。ウィーン大学を出たという共通項を持つ三名の著名経済学者、ミーゼス、ハイエク、シュンペーターの思想について記述される。もっとズバリと問題を指摘し、さらに処方箋も提示して欲しかったな。

  • このこねこ@年間500冊の乱読家

    ⭐⭐⭐ 「複雑なものを単純に書いて、単純だと思われたら困るので複雑なまま書きます」の言葉通り、難解でした(笑) シュンペーターって「イノベーション」のイメージでしたが、資本主義そのものを探求した方でもあったのですね。 知識付けてから再読しよう。

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