図説 明智光秀

柴裕之

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784864033053
ISBN 10 : 4864033056
フォーマット
出版社
発行年月
2018年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
柴裕之 ,  
追加情報
:
159p;21

内容詳細

主君の織田信長を自害に追い込んだ「謀反人」や信長の革新性について行けなかった「常識人」として知られる明智光秀について、当時の史料をもとに実像を追究する。豊富な写真・図版を掲載し、わかりやすい構成にしている。光秀自身のみならず、一族、家臣、城郭、伝承も含んだ決定版である。

【目次】
「真実」の光秀像に迫る――序にかえて

巻頭特集 光秀研究の新展開
1、明智光秀と織田信長の人物像
2、丹波攻めでみせた意外な一面
3、残酷な顔をのぞかせる比叡山焼き討ち
4、信長よりも早く足利義昭と対立

第一章 才略を尽くし、坂本城主へ
1、謎だらけの出自と前半生
2、朝倉氏を攻略し、宇佐山城主となる
3、比叡山焼き討ちで足利義昭と対立
4、坂本城を築城し、立場を固める
5、信長と義昭が対立、苦境に陥る
6、足利義昭を見限り、信長に仕える
7、京都代官となり不動の立場を得る
8、多聞城城代ののち、河内に転戦

第二章 激動の丹波攻めとその経営
1、丹波攻めの責任者となり、日向守に就任
2、難敵、丹波国衆に大敗を喫する
3、足利義昭・織田信長の対立と丹波国
4、たび重なる苦戦で病に倒れる
5、丹波攻めの拠点、亀山城を築城
6、大和攻めで活躍し、丹波攻撃を再開
7、上月城の救援のため毛利氏と戦う
8、裏切った荒木村重を倒すため出陣
9、波多野秀治と激戦を繰り広げる
10、ついに波多野氏を打ち破る
11、丹波攻めの終焉、織田家の重鎮へ

第三章 燃えゆく本能寺、逆臣へのみち
1、信長に謀反した荒木村重を討伐
2、丹波経営の拠点として福知山城を取り立てる
3、家中軍法を定め、信長に活躍を誓う
4、天下≠フ周縁を守る光秀
5、責任重大な京都馬揃えの運営を任される
6、本能寺前夜、家康の接待
7、とうとう信長を討つ。光秀の想いとは?
8、長宗我部元親と光秀
9、山崎の戦いで秀吉に敗れ、夢が終わる
10、光秀の生涯とは何だったのか

第四章 光秀を支えた一族と家臣
1、仲むつまじかった妻・熙子と妻木一族
2、悲運な光秀の子どもたち
3、三女・玉子(ガラシャ)と細川忠興
4、光秀の右腕として活躍した斎藤利三
5、光秀を表舞台に押し出した細川藤孝
6、光秀滅亡!!その後の明智一族

第五章 光秀の伝説と史跡をめぐる
1、築城技術からみた光秀の手腕
2、連歌でみせた光秀の妙技
3、各地に残る誕生≠ニ討ち死に≠フ伝承
4、謎が謎を呼ぶ光秀の生存説
5、光秀はどう語られてきたのか

コラム
光秀はいつ生まれたのか
丹波国衆からみた光秀――『籾井家日記』の世界
光秀を語る史料『惟任退治記』

明智光秀関連年表/主要参考文献/あとがき/執筆者一覧

【著者紹介】
柴裕之 : 1973年、東京都生まれ。東洋大学大学院文学研究科日本史学専攻博士後期課程満期退学。博士(文学)。現在、東洋大学文学部非常勤講師、千葉県文書館県史・古文書課嘱託。戦国・織豊期の政治権力と社会についての研究を専門とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Tadashi_N さん

    秀吉の腰巻どもに歪められた光秀像。福知山の名付け親。

  • 栗羊羹 さん

    逆臣の汚名を着せられ続け、前半生は謎の部分が多い武将。結構文化人であったらしく(以前読んだ永井路子著『朱なる十字架』より)、気品のある桔梗の紋。いまだに謎として追い続けられている本能寺の変、わずか2週間ばかりの天下。京都に安置されている明智光秀の木像は逆臣として、墨で真っ黒に塗られているとするいう。哀しきかな…戦国乱世。

  • 電羊齋 さん

    明智光秀について、フルカラーの図版・写真を多用しつつ、最新の研究に基づき多面的に紹介。近年の信長の「革命児」としての人物像見直しとともに光秀の人物像の見直しも進んでいることがわかる。畿内での政治・軍事両面でのマルチな活躍、丹波攻めにかなりの紙幅が割かれている。光秀について知りたいならまず座右に備えるべき本。

  • うしうし さん

    「信長に引き立てられたが、革新的で残酷な信長との間でうまくいかず、謀反へと走ったまじめな人物」という「常識人」としての光秀像(p1)を、同時代史料で再検討した書籍。光秀の人間像をフロイスの評から「才略、深慮、狡猾さ」(p112)とし、信長のイメージにむしろ近い人物とする。説得力があり、光秀周辺の人物についても多くの記述が割かれている。本の装丁は戎光祥社の「シリーズ・実像に迫る」をボリュームアップしたようなないようで、オールカラーの図版も嬉しい。

  • 田中峰和 さん

    2020年大河ドラマは明智光秀主役の「麒麟がくる」。魅力のない歌舞伎役者を主人公にして最低視聴率更新する状況下、捲土重来を目指すNHKの判断は正しい。信長のパワハラが主な要因とされるようだが、家康接待不備説や部下の齋藤利三への切腹強要説など諸説入り乱れ、歴史小説家や読者の想像力を掻き立てる。本圀寺の三好三人衆による義昭襲撃を撃破して名をはせたのが42歳、以来55歳の没年までの出世はすさまじい。秀吉のようにお道化て信長に取り入れなかった光秀の真面目さは要領の悪さにも繋がる。有能だけでは勝者になれなかった。

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