まちあわせ 河出文庫

柳美里

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309414935
ISBN 10 : 4309414931
フォーマット
出版社
発行年月
2016年11月
日本
追加情報
:
253p;15

内容詳細

誰か私に、生と死の違いを教えて下さい―ネットに飛び交う「自殺」「逝きたい」の文字。電車の中、携帯電話を手にその画面を見つめる少女、市原百音・高校一年生。形だけの友人関係、形だけの家族。「死」に魅せられた少女は、21時12分「品川発」の電車に乗り、彼らとの「約束の場所」へ向かうのだが…。居場所のない社会で途方に暮れる少女の、そこにある確かな「生」を描いた傑作。

【著者紹介】
柳美里 : 1968年生まれ。高校中退後、東由多加率いる「東京キッドブラザース」に入団。役者、演出助手を経て、86年、演劇ユニット「青春五月党」を結成。93年『魚の祭』で岸田國士戯曲賞を最年少で受賞。97年『家族シネマ』で芥川賞を受賞。著書に『フルハウス』(泉鏡花文学賞、野間文芸新人賞)『ゴールドラッシュ』(木山捷平文学賞)他多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • はるを さん

    🌟🌟🌟⭐︎⭐︎。視点の置き方が独特でちょっと柴崎友香と似ている。例えば車内の喧騒と自殺サイトか醸し出す空気感とのギャップは理解出来るし面白いと思う。女性同士の友達付き合いの煩わしさや百音の心情を丁寧に描写していく人物造形はとても良いと思う。慧とスタバで会うシーンも良かった。けれど、やっぱりどうして百音が自殺したかったのか、その動機が全然分からずじまいなのが最後まで引っかかった。後半、サイトの自殺志願者達との交流や百音の家族環境の設定などちょっとありきたり過ぎた子供騙しのような点が非常に残念だった。

  • ワニニ さん

    駅の、電車内のアナウンス、生活する私達に、ただひたすらに流れさ続ける。ニュース番組の音声、乗客達の会話会話… 止めどなく聞こえてくる生きている音が、聞こえてくるのに聞こえない、世の中と自分との隔絶された感じ。自分は本当に“生きている”んだろうか?学校カースト、家庭不和、理由はたくさんあるのだろうが、無力感と少しの希望がぐるぐるになっている。軽く見せよう、出しゃばらずに合わせよう、そうして、知らずに食いしばっている、少女の危うさか何か懐かしい。事態はもっと深刻で、色々乗り越えた柳美里が書いていることに評価。

  • ちびあんすも さん

    女子高生が主人公だけど、思春期の生きづらさだったり、自分の中と外のギャップだったり。世間との間にフィルターがあるような感じだったり。なんとなく理解出来る。「死にたい」と思うことと「死ぬ」事の境界線は、曖昧なようで意外にハッキリとわかれるのかも。

  • kera1019 さん

    死にたいと思う事はしょっちゅうありますが、自分が死ぬという事に頓着しないので、自死を選ぶということは想像もできません。でもほんの少しバランスが違ったり、タイミングが変わるだけで死にたいと思うことが現実味を帯びてそこに陥った時、気持ちを立て直すのはやっぱり難しいし、救われないかもしれません… 向き合うには重たいテーマですが生きていくという事を少しだけ考えさせられました。

  • 桜もち 太郎 さん

    生と死をテーマにしたとても重い作品です。主人公の百音は高校1年生で学校ではいじめにあい、家庭では両親の不仲。居場所がない彼女は日頃から携帯で自殺サイトを見ています。「死はどこよりも近い。どこからだって行ける。生きることなんて、いつだって中断できる・・・」死への希求が続きます。自殺サイトでまちあわせた四人が鄙びた神社前で練炭自殺します。しかし彼女は死にきれませんでした。「人生を生きる。わたしはこの人生を生きなければならない」、彼女を生に向かわせたものは何でしょうか。→

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人物・団体紹介

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柳美里

1968(昭和43)年、茨城県生れ。高校中退後、「東京キッドブラザース」を経て、1988年、演劇ユニット「青春五月党」を結成。1993(平成5)年、『魚の祭』で岸田國士戯曲賞、1996年、『フルハウス』で野間文芸新人賞、泉鏡花文学賞、1997年、『家族シネマ』で芥川賞、1999年、『ゴールドラッシュ

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