横浜駅sf カドカワBOOKS

柞刈湯葉

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784040721576
ISBN 10 : 4040721578
フォーマット
出版社
発行年月
2016年12月
日本
追加情報
:
288p;19

内容詳細

改築工事を繰り返す“横浜駅”が、ついに自己増殖を開始。それから数百年―JR北日本・JR福岡2社が独自技術で防衛戦を続けるものの、日本は本州の99%が横浜駅化した。脳に埋め込まれたSuikaで人間が管理されるエキナカ社会。その外側で暮らす非Suika住民のヒロトは、駅への反逆で追放された男から『18きっぷ』と、ある使命を託された。はたして、横浜駅には何があるのか。人類の未来を懸けた、横浜駅構内5日間400キロの旅がはじまる―。

【著者紹介】
柞刈湯葉 : 福島県生まれの生物学研究者。平日に仕事をして土日に小説を書く生活をしていたが、2016年に『横浜駅SF』で第1回カクヨムWeb小説コンテストSF部門大賞を受賞し兼業作家となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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横浜駅は大正4年に誕生して以来、100年以上...

投稿日:2021/04/14 (水)

横浜駅は大正4年に誕生して以来、100年以上に一度たりとも工事が終わったことがない。横浜駅は永遠に完成しない日本のサグラダ・ファミリアである。その設定、「横浜駅生命体理論」で描かれた未来SF。

タカノブ さん | 神奈川県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 徒花 さん

    おもしろかった。適度なエンターテイメント性を持たせたライトなSFで、文章も平易、小難しそうな用語は出てくるけど実は理解しなくても物語を読み進められるなど、タイトル同様にSFっぽさを押し出しながらSF初心者にもとっつきやすい工夫が凝らされていて、娯楽小説として質が高いのではないかと思う。増殖を続け、本州全土に拡大した横浜駅と、エキナカで自動改札機に監視されながら生き続ける人々。悲壮感を抱かせすぎないディストピア。恋愛要素や冒険ものが薄めだが、そこらへんもあくまでライト。

  • mae.dat さん

    坊主の本。「横浜駅」って言葉に引っ張られたのだとは思いますが、ディストピアSFを楽しむ様になったかと思うと、父ちゃんとしては感慨深いものがあるよ。先ずは章タイトルですね。SF作品のパロディになっているの好き。『あるいは駅でいっぱいの海』は分からなかったので調べましたが。『虐殺器官』は知ってましたが、SFとは思っておらずでした。本編はね、何でこんな世界なのか、登場人物の行動の理由とか、背景は見えてこないのです。最後にズバッと決めるタイプのパターンかなぁと思って読みましたが。う〜ん🤔。分る様な、分からん様な。

  • 明智紫苑 さん

    カクヨム掲載時よりも大幅に加筆修正されていて、「紙の本」という体裁にふさわしい完成度になっている。しかし、加筆修正ではみ出た部分がさらに来年書籍化されるという。出たら買います。

  • ひさか さん

    2016年12月カドカワbooks刊。第1回カクヨムWeb小説コンテストにて大賞(SF部門)を受賞し、書籍化デビュー。増殖を繰り返し本州全土を覆い尽くした横浜駅に18切符で侵入した男の冒険譚。良くできた世界設定で、用意された謎や出来事もスリリングで楽しめました。新鮮なストーリーで、登場人物達が興味深いです。

  • absinthe さん

    横浜駅の増改築が進みすぎ、本州を覆いつくした未来の話。聞いただけでワクワクするような魅力的でおかしな設定。自動的に増殖してあちらこちらに生えはじめるエレベーター、エスカレーター、通路の数々。エキナカとエキソトの格差問題、suikaを持たないと追放されるなど、ユーモラスな話題が盛りだくさん。サービス精神あふれる設定だが、余計なアクションや恋愛などを省いたストイックな作風でもある。Suikaを持たない人を追いかけてくる自動改札…(笑)

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人物・団体紹介

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柞刈湯葉

2016年、小説投稿サイト「カクヨム」に投稿した『横浜駅SF』が第1回カクヨムWeb小説コンテストSF部門大賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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