月下のサクラ

柚月裕子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784198651534
ISBN 10 : 4198651531
フォーマット
出版社
発行年月
2021年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
380p;20

内容詳細

事件現場で収集した情報を解析・プロファイリングし、解決へと導く機動分析係。森口泉は機動分析係を志望していたが実技試験に失敗。しかし、係長・黒瀬の強い推薦により、無事配属されることになった。鍛えて習得した優れた記憶力を買われたものだったが、特別扱い「スペカン」だとメンバーからは揶揄されてしまう。自分の能力を最大限に発揮し、事件を解決に導く―。泉は早速当て逃げ事件の捜査を始める。そんな折、会計課の金庫から約一億円が盗まれていることが発覚した。メンバー総出で捜査を開始するが、犯行は内部の者による線が濃厚で、やがて殺人事件へと発展してしまう…。気鋭の作家が贈るノンストップ警察ミステリー。

【著者紹介】
柚月裕子 : 1968年、岩手県生まれ。2008年に『臨床真理』で第7回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞してデビュー。2013年『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞、2016年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞したほか、『慈雨』で“本の雑誌が選ぶ2016年度ベスト10”第1位、『盤上の向日葵』で2018年本屋大賞第2位を獲得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • starbro さん

    柚月 裕子は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。2年前に読んだ『朽ちないサクラ』に続いてシリーズ2作目です。事件は地味ですが骨太の刑事ドラマ、読み応えがありました。但し、主人公がマヌルネコだとは思いませんでした(笑)😸 シリーズはまだまだ続きそうです。 https://www.tokuma.jp/news/n41224.html

  • パトラッシュ さん

    『朽ちないサクラ』で警察内の闇を垣間見て刑事を志した森口泉が、県警本部での巨額現金窃盗事件に挑む。有能だが癖の強い面々に囲まれた泉が一歩ずつ真相に迫るシーンは、苦労しつつ捜査官として成長していく姿が微笑ましい。最後に明らかになる犯人は確かに意外だが、それなりの立場にありながら人として壊れたような動機はらしくない。前作同様に公安警察を私利私欲のためなら殺人をも辞さぬ組織として描くが、こんな粗雑で脳筋なやり方は却ってリアルを失わせるのでは。せっかく面白いドラマなのだから、優秀な頭脳の犯罪者を出してほしかった。

  • うっちー さん

    一気読みだが、警察内の胸糞悪い話

  • ウッディ さん

    努力で警察官になり、人並外れた記憶力を認められ捜査支援分析センターに配属された森口泉。着任早々、警察署内の金庫から1億円が盗難されるという事件が起こる。アクは強いが自らの信念を貫く上司の黒瀬が魅力的で、孤狼の血のガミさんを彷彿とさせます。メンバーたちの黒瀬への絶対的な信頼と泉の能力や正義感を認め、徐々に新米の彼女を受け入れていく過程は面白かった。ただ、本部長の息子の関与は唐突感があり、事件自体に面白さが欠けていたようで、残念でした。けれど、一本筋の通った泉や黒瀬のキャラは魅力的で、続編を期待します。

  • R さん

    刑事もの。一般人からするとわかりづらい取り締まる側の世界、その闇めいたものに端を発する事件に挑む物語だった。警察、検察、外事、公安、それぞれが縄張りとターゲットを交錯させている中で、組織腐敗とも繋がっている警察庁内での金銭紛失事件が発生し、その調査にあたる新米情報捜査官のお話。冒頭で、尾行にまつわる描写があるんだが、これがかなり面白くてぐいぐい引き付けられた。入り組んだ事件なんだが、解決してみると、それで本当によかったんだろうかと思わされる内容で、すっきりしないんだけども面白い事件でした。

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柚月裕子

1968年岩手県生まれ。2008年『臨床真理』で、第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー。2013年『検事の本懐』で第15回大薮春彦賞、2016年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。同年『慈雨』で“本の雑誌が選ぶ2016年度ベスト10”第1位を獲

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