外山のドラミングは空間と吐息と跳躍を連ね、加藤のギターは奔放なまでの音色の実験にのめり込む。松風のサックス、フルートは逆にスキップを踏むようにリズミカルに、ときにユーモラスに、空間の中央に抽象的で暖かい色調の絵を描く。リラックスしたなかに、手練のインタープレイのおもしろさをしっかり味わえる名盤。何度聞いてもそのたびに一曲一曲が味わい深い。メロディがチャーミングだからか。

圧倒的に個性的で美しい音色のサックス。サブトーンぽいがそうではない心地よい雑味を含んだ豊かな「自然の風」のような音色は，サックス以外の楽器に持ち替えても変わらない個性に。 作曲も個性的で３はストーリーを持った頭に残る作品。

　松風鉱一さんの現時点でのベストアルバム。力みなく、サックスもフルートも良く鳴っています。次が待ち遠しい。 　ＭＤにコピーして車の中でも強いています。三好功郎のギターも効いています。１０点でないのは次に期待しているから。