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犬身 下 朝日文庫

松浦理恵子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022649461
ISBN 10 : 4022649461
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

梓の飼い犬・フサとなった房恵だが、彼女の実家は決定的に崩壊していた。性的虐待を続ける兄、息子ばかり偏愛する母親。一方、まるで梓が書いているかのような、兄との性的関係を告白するブログが公開され…さまよえる犬の魂は何処に行くのか?第59回読売文学賞受賞作。本の雑誌が選ぶ文庫ベストテン第1位(2010年度)

【著者紹介】
松浦理英子 : 愛媛県生まれ。青山学院大学文学部卒。1978年「葬儀の日」で文學界新人賞、94年『親指Pの修業時代』で女流文学賞、2008年『犬身』で読売文学賞、17年『最愛の子ども』で泉鏡花文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • えみ

    結局は誰も彼も“高尚な趣味”というものに溺れていたのだ。と、このとんでもないサスペンス仕立てのファンタジーを読み終えて思った。嘗て人間だった犬と、その犬が飼い主にしたいと思う理想の女性の抱え込んだ闇、そして彼女の狂乱家族。人と同じ頭脳を持った犬の視点から不幸な飼い主を献身的に支えようとする麗しい絆、愛の物語。結局のところ犬になりたいと願う女性の願いを叶えた謎のバーテンダーは何者だったのか…魂と犬生の等価交換成立も本当の意味、「魂は俺のもの」の具体的な行動を見せてもらう前に残酷で幸福な展開になってしまった。

  • yumiha

    下巻に至っても、梓をいたぶる兄の彬の身勝手さは変わらず、そんな兄の言い分に追従する母もそのまま。この悪縁は、どんな結末が待っているんだ?と、ついつい読む速度が上がる。そして一転、さらに一転。ま、よかったと言うべき結末だろう。解説は、蓮實重彦。えらいベタ褒め。けれども松浦理英子は、思いもよらない設定や展開などで、読者の思い込みによる常識を疑わせる作家なので、蓮實重彦好みなのかもしれない。

  • あおぼしまどか

    一気に読んだ。後半人間世界の歪みが出てくるが、個人的には松浦理英子らしくレズっぽくなるのかと思っていた。どっちにしろ印象深いがラストがちょっとありきたり感がある。とはいえあそこに着地するしかなさそうでもあるな。 数日この本のことを考えていた

  • 蓮華

    松浦さんは「普通でないもの」を恰も「普通であるもの」かのように錯覚させる奇才であると思う。

  • Theodore

    正直なところを言うと上巻の時点での近親でのあれこれが非常に苦痛だったので読むかどうか悩んだのだが、続きが気になって結局読んでしまった。下巻は上巻に増して重くしんどい話だった。とにかくヒロインの兄がクソ過ぎてなぁ…。このクソ兄の前では毒母なんてまだまだ可愛く思えてしまうほど。なので最後の展開はなって当然の流れかと。ただ、主人公の処遇についてはちょっとご都合主義な気もするが…。

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