昭和史発掘 特別篇 文春学藝ライブラリー

松本清張

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784168130823
ISBN 10 : 4168130827
フォーマット
出版社
発行年月
2019年08月
日本
追加情報
:
280p;16

内容詳細

松本清張が週刊文春に連載した「昭和史発掘」の記事のなかから、単行本・文庫に収録されなかった、明治から昭和初期の権力闘争のこぼれ話ともいえる幻の二篇を収録。さらに、城山三郎、五味川純平、鶴見俊輔と、戦前・戦中・戦後の権力の裏側について歯に衣着せず語りあった対談を収めた特別篇。

目次 : 第1部 昭和史発掘 番外篇(政治の妖雲・穏田の行者/ 「お鯉」事件)/ 第2部 対談 昭和史発掘(戦前篇 不安な序章―昭和恐慌/ 戦中篇 吹き荒れる軍部ファシズム/ 戦後篇 マッカーサーから田中角栄まで)

【著者紹介】
松本清張 : 1909(明治42)年12月、福岡県生まれ。1953(昭和28)年「或る『小倉日記』伝」で第28回芥川賞を受賞。56年、朝日新聞社広告部を退職し、作家生活に入る。63年、「日本の黒い霧」などの業績により第6回日本ジャーナリスト会議賞受賞。67年第1回吉川英治文学賞受賞。70年第18回菊池寛賞、90年朝日賞受賞。1992(平成4)年歿。98年8月、北九州市に「松本清張記念館」が開館した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ベイス さん

    読み進めている本編『昭和史発掘』に、『特別篇』があることをこの読メで知って手に取る。一話一話、まさに「発掘」された驚きの事実があって読み終わるのに名残惜しさを感じていただけに、未読の二篇をありがたく、嘗めるように読んだ。いずれも自ら足を運んで取材した題材ではないことから本編から除外したのだという。それでも、昭和史の裏側を探偵するような楽しみは相変わらず。「飯野吉三郎」も「お鯉」も、2・26事件という清張最大の考察テーマへと連なる一断面ともいえる怪事件に読めた。これらを踏まえいよいよ本編最終巻へと向かおう。

  • 佐島楓 さん

    「歴史の影に女あり」と言いたくなる題材ふたつと、城山三郎、五味川純平、鶴見俊輔各氏との対談。前者は人間のお粗末さ加減を端的に表した事件、後者は読むだけで戦前戦中を生きた人々がその時代をどうとらえていたか概観できる。鶴見氏が占領軍に好意的な発言をしていたのが女性からしてみるといただけないと思ったが、戦中の軍部のやり方を思えばどっこいどっこいなのかとも感じる。

  • かふ さん

    昭和史発掘の掲載されなかった二つは文春砲というような政治スキャンダル。一つは日本のラスプーチンと言われた宗教家飯野吉三郎の暗躍。もう一人は芸者からお筆先の占い師の女性で彼女も桂太郎首相の愛人になり助言していたとか。この国の暗部は宗教絡みが多いようだ。対談は城山三郎は恐慌が軍国主義に繋がったこと、五川味純は満州進出の重要性で『昭和史発掘』の解説的な対談なのだが、鶴見俊輔との対談は戦後の振り返りで戦後の『昭和史発掘』で面白かった。

  • CTC さん

    本年8月の文春学藝ライブラリー新刊。『昭和史発掘』は20話からなり、7年近く『週刊文春』に連載されたが、単行本には2本が収録されなかったという。「作家はあの二本ははずすと簡単にいった」と現清張記念館館長であり、当時の編集担当が経緯を記している。気軽で手法が他の18話と違うからすぐ納得したという。本書はこの、とっても魅力的な2本と、城山三郎・五味川純平・鶴見俊輔の三氏との対談を収録しているのだが…どうも何処かで読んだような…09年刊の文春新書『対談 昭和史発掘』の改題・再編集、だそうです。ご注意下さい。

  • rinrinkimkim さん

    後半にマツキヨの対談ものが3本。226事件についてが面白かった。マッカーサは国体維持で経済的時間的にお得に日本を統治した。とか、農地解放に力を入れて共産化を防いだのに、東大解体をせず官僚育成を野放しにしていたのは片手落ちじゃないか?とか。マツキヨの昭和史というと帝銀事件と黒い霧しか読んでなかったのと、対談であるところが新鮮でした。マツキヨ!奥が深いわ〜崖系の引き出し以外も読み続けたいです

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人物・団体紹介

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松本清張

1909‐1992。福岡県小倉市(現・北九州市小倉北区)生れ。給仕、印刷工など種々の職を経て朝日新聞西部本社に入社。41歳で懸賞小説に応募、入選した『西郷札』が直木賞候補となり、1953(昭和28)年、『或る「小倉日記」伝』で芥川賞受賞。’58年の『点と線』は推理小説界に“社会派”の新風を生む。生涯

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