危険な斜面 文春文庫

松本清張

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167697129
ISBN 10 : 4167697122
フォーマット
出版社
発行年月
2007年11月
日本
追加情報
:
16cm,303p

内容詳細

男というものは絶えず急な斜面に立っている。爪を立てて上に登って行くか、下に転落するかだ―。十年ぶりに会った女は、男の会社の実力派会長の妾だった。彼女を利用して昇進に成功した男はやがて彼女の存在が邪魔になり…。表題作の他、強盗殺人犯の妻と張り込みの刑事を描く「失敗」など全六篇の短篇を収録。

【著者紹介】
松本清張 : 1909(明治42)年12月、福岡県企救郡板櫃村(現・北九州市)に生れる。53(昭和28)年「或る『小倉日記』伝」で第28回芥川賞を受賞。56年、それまで勤めていた朝日新聞社広告部を退職し、作家生活に入る。63年「日本の黒い霧」などの業績により第5回日本ジャーナリスト会議賞受賞。67年第1回吉川英治文学賞受賞。70年第18回菊池寛賞、90年朝日賞受賞。92(平成4)年8月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ehirano1 さん

    「二階」がタイトルも内容も印象的でした。何かが起こる気満々の雰囲気がたまりません。勿論、あっちの事が起こってるんだろうなぁとは思っていたのですが、なんと想像の斜め上のことが起こって、そう来たかぁと膝を打ちました。

  • びす男 さん

    リアリティを残しながらミステリーをまとめている点では、松本清張はやはり不世出の作家だったと思う。文章もうまいし、ストーリーも「社会」や「世間」というものを知り尽くした作家のそれである。意外な顛末が物語を面白くさせ、しかし、無理がない。一作を読み終えるごとに、そのバランス感覚に驚嘆させられる。個人的には「二階」が面白かった。解説を読んではじめて、その伏線の深さに思い至った。中盤までは普通の不倫話なのに、ラストで一気に物語を冒頭からひっくり返している。もちろん、これは解説の人の慧眼でもある。よく気づいたなと。

  • ヨーコ・オクダ さん

    短編6本収録。どれも少ないページ数の中で読者のドキドキ感を煽りつつ、最後はキレイに着地。うちが1番ドキドキしたのは「二階」。病気で療養中の夫と派出看護婦が居る二階。そこに流れる微妙な空気。妻の心の揺れの描写が絶妙!そのドキドキ感の種明かしも妻が最後にとった行動も、さすが清張センセって感じ。もう1つ「投影」も印象深かった。全国紙の記者から地方紙の記者へと落ちぶれた男がその地方都市の市政の闇を追いながら再生していく話。明るい未来が見える終わり方が珍しい。コレ、長編にしたらアイロニックなラストになってたかも!?

  • 橘 さん

    面白かったです。松本清張は小説を読むのは多分初めてです。時代の違いは感じましたが、短編なのに重厚さがあって、でも読みやすかったです。「危険な斜面」「投影」が好きでした。人間模様がほろ苦くていいです。長編も読んでみたいです。

  • ぶんぶん さん

    【図書館】清張の次の作品に読み進む。 特に「二階」と「失敗」が女の情念を掻き立てて秀逸である。 地味な書き出しの冒頭から、何かが起こる不安感が押し寄せる「二階」 張り込みを続けるうちに、残された奥さんに同情以上の思いを持ってしまう刑事の「失敗」 こりひりする感覚が凄いサスペンスを呼ぶ、清張はどうしようもない極限に状況を持っていきますね。 これが社会派の切り口なんでしょう、ズバズバ追及する処が好きです。

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人物・団体紹介

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松本清張

1909‐1992。福岡県小倉市(現・北九州市小倉北区)生れ。給仕、印刷工など種々の職を経て朝日新聞西部本社に入社。41歳で懸賞小説に応募、入選した『西郷札』が直木賞候補となり、1953(昭和28)年、『或る「小倉日記」伝』で芥川賞受賞。’58年の『点と線』は推理小説界に“社会派”の新風を生む。生涯

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