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コンテンツのメディア論 コンテンツの循環とそこから派生するコミュニケーション

松本健太郎

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784788517837
ISBN 10 : 4788517833
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

かつて「コンテンツ」(なかみ)は物理的な「パッケージ」(そとみ)をまとっていたが、それは今やモノではなく情報としてインターネット空間を流通する。コンテンツの循環を支えるテクノロジーと、コンテンツの循環が生成するコミュニケーションを、アイドル、観光、ゲームなどの具体例をとおして説き明かす。

目次 : 序章 コンテンツとメディアの現代的な関係性を理解するために/ 第1部 テクノロジーが導くコンテンツの循環(デジタルメディアが運ぶものとは何か―シミュレートされる「メディウム」と「コンテンツ」の輪郭/ リモート・コミュニケーションにおける顔と対面性―ビデオ会議システムを介した「見ること/見られること」の変容/ アイドルコンテンツ視聴をめぐるスコピック・レジーム―マルチアングル機能とVR機能が見せるもの/ メディアと化す旅/コンテンツと化す観光―COVID‐19がもたらした「バーチャル観光」の諸相/ ゲームのなかで、人はいかにして「曹操」になるのか―「体験の創出装置」としてのコンピュータゲーム ほか)/ 第2部 コンテンツが生成するコミュニケーションのネットワーク(アクセシビリティと意味解釈―お笑いコンテンツにおける字幕付与/ いかにして子供たちはコンテンツ文化に入っていくのか―YouTube上の幼児向け動画を題材として/ アイドル文化をめぐるコンテンツの多層性―「“推し”/私/私たち」の「関係性」がコンテンツ化されるとき/ メディアミックス的なネットワークに組み込まれる人びとの身体―サンリオピューロランドにおけるテーマ性/テーマパーク性の流動化/ YouTube動画による「旅の体験」の共有―コンテンツ/プラットフォームとしてのその役割 ほか)

【著者紹介】
松本健太郎 : 二松学舎大学文学部教授。専門:映像記号論、デジタルメディア論、観光コミュニケーション論。最近ではデジタル環境下におけるイマジネーションの組成、あるいは、(スマートフォンやそこで駆動するゲームやデジタル地図などを題材としながら)テクノロジーがシミュレートする行為のリアリティについて考えている。また、サンリオ文化とその受容の問題に関心を抱いている

塙幸枝 : 成城大学文芸学部専任講師。専門:コミュニケーション学、メディア論。これまでの研究ではメディアの表象分析を中心に、障害者と笑いの関係(なぜ障害者は笑いのジャンルから排除されてきたのか)を考察してきた。最近は「笑いとコンプライアンス」というテーマのもと、笑いをめぐる規範とタブーの問題に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 水紗枝荒葉

    メディア論的に2020年を切ったらこうなりますよ、の見本のような本。コンテンツという単位、スマートフォンというメタメディア、コロナ禍前後の拡張現実が全体の基調をなす。突飛なことを言わないので説得力があるが、裏を返せば非自明性にかけるきらいがある(メディア論系言説あるある)。個人的にデジタル時代の幽霊表象を扱った章が面白いと思った。

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