クワイエットルームにようこそ 文春文庫

松尾スズキ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167717384
ISBN 10 : 4167717387
フォーマット
出版社
発行年月
2007年08月
日本
追加情報
:
16cm,148p
16cm,148p

商品説明

切なすぎて、もう笑うしかない。鬼才・松尾スズキが贈る絶望と再生の物語。芥川賞候補作にもなった話題作が待望の文庫&映画化!

恋人との大喧嘩の果て、薬の過剰摂取(オーバードーズ)で精神病院の閉鎖病棟に担ぎ込まれた明日香。そこで拒食・過食・虚言・自傷など、事情を抱えた患者やナースと出会う。普通と特別、正常と異常…境界線をさ迷う明日香がたどり着いた場所はどこか? 悲しくて笑うしかない、絶望から再生への14日間を描いた、第134回芥川賞候補作。 解説・枡野浩一

内容詳細

恋人との大喧嘩の果て、薬の過剰摂取で精神病院の閉鎖病棟に担ぎ込まれた明日香。そこで拒食・過食・虚言・自傷など、事情を抱えた患者やナースと出会う。普通と特別、正常と異常…境界線をさ迷う明日香がたどり着いた場所はどこか?悲しくて笑うしかない、絶望から再生への14日間を描いた、第134回芥川賞候補作。

【著者紹介】
松尾スズキ : 1962年福岡県生まれ。88年劇団「大人計画」を旗揚げ、作・演出・俳優をつとめる。97年『ファンキー!宇宙は見える所までしかない』で第41回岸田國士戯曲賞受賞。劇場用映画・初監督作品『恋の門』が2004年に公開された。文筆業でも特異な才能を発揮し活躍。06年『クワイエットルームにようこそ』が第134回芥川賞にノミネート(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • pino さん

    冒頭の2ページ。アンナモノに胃袋を掴まれるなんて…。ODで閉鎖病棟に搬送された明日香の話。彼女の脳内で患者たちの風貌はコミカルに変換され、尋常でない行動は娑婆で暮らす正常な人たちの狂気の沙汰と照らし合わされる。テーマは重いがスラスラいけた。何かの拍子で心が凸か凹に振りきれてしまい、知らぬ世界にピックアップされた戸惑い、壊れた体を「私じゃない」と言うほどに「あなただ」とペキンと突き返される脱力感。そして構築にむかう高揚感。松尾さんの言葉選びと空間の描写が絶妙。読みはじめは、ヘロヘロの態だったが悪くない後味。

  • 青乃108号 さん

    精神病院の閉鎖病棟、さらにその中の保護室。俺が随分昔に入院してた所では【シェル】って呼ばれてた、それがクワイエットルームだ。読み始めは何だか上滑りするような文体に辟易していたのだか、読んでいるうちに(おお)何か心地よい、っていう気持ちになり、そうそう、こんな感じこんな感じ。と懐かしさも手伝い没頭し、一気に読んでしまった。世間から隔離された閉鎖病棟の中の、狂気が日常化して淀んで便臭にまみれ盗みが横行し部屋に戻ると知らない女が俺のベッドにいて誘惑してくる、そんな世界。正常な人間でも3ヶ月も居れば狂ってしまう。

  • GAKU さん

    精神病や精神病院を題材にした小説、ノンフィクションが好きな私に読友さんがお薦めしてくださいました。オーバードーズによって精神病院の閉鎖病棟に強制入院させられてしまった女性、明日香さんが主人公。冒頭からのとても汚いシーンに惹かれ140ページ程の作品、コミックスを読むようにサクサクっと読んでしまいました。色々な症状の女性患者さんが登場して楽しかったです。特に自分の頭の毛を燃やしてしまう、チリチリと呼ばれている患者さんがとても気に入りました。

  • ゆいまある さん

    舞台になった病院に、研修医の頃からバイトで行ってました。そして研修が終わって最初に常勤として勤務したのもここで、病棟医になったのがまさにこの女子閉鎖病棟でした。他の病院では保護室に当たる部屋が、この病院ではクワイエットルームと名付けられています。病棟の患者さんの内、約半数がボーダーと摂食障害の閉鎖病棟は全国でもここぐらいでしょう。よって、一般的な精神科病棟とは異なります。この小説が出た頃は私は既に退職していましたが、映画版でのビジュアルも「まさに」という感じで、切なさと懐かしさでいっぱい。

  • さっとん さん

    松尾スズキさん初読み。 面白かったですが、それ以上に「なんか凄かった…」というのが正直な感想。 映画も見てなければあらすじも読まずに読み始め、最初の数ページでなんとなく「これは読むのに疲れそうだなぁ」と感じましたが全然そんなことはなく、読めば読むほどに引き込まれていき結局のところ一気読みでした。 映画も観たいし他の作品も読みたくなりました。

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