可制御の殺人

松城明

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784575245004
ISBN 10 : 4575245003
フォーマット
出版社
発行年月
2022年03月
日本
追加情報
:
306p;19

内容詳細

女子大学院生が自宅の浴室で死亡しているのが発見された。警察は自殺と判断したが、その裏には人間も機械と同様、適切な入力(情報)を与えれば、思い通りの出力(行動)をすると主張する謎の男・鬼界の存在が。他人を意のままに操る鬼界の目的とは何なのか?そして、人間は本当に機械と同様、自在に制御することが可能なのか?第42回小説推理新人賞最終選考で選考委員から高く評価された若き才能によるデビュー連作短編集。

【著者紹介】
松城明 : 1996年、福岡県出身。九州大学大学院工学府卒業。2020年、短編「可制御の殺人」が第42回小説推理新人賞最終候補に残る。同作を表題作として連作短編集『可制御の殺人』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • aquamarine さん

    人間はシステム同様に制御可能なのか…。一編目は邪魔者を排除しようと密室殺人を企てるQ大学工学部学生・千冬の倒叙。完全な密室を作り上げる寸前、邪魔が入って…!主人公を変えながら物語は連作短編の形で進むのだが、必ず出てくる「鬼界」という得体のしれない人物に毎回ざらっとしたものが残される。人物が繋がってくる後半は先が気になり一気に読むしかなかった。短編それぞれがミステリとしてきちんと落ちているのに、一冊としての伏線回収も見事。工学的知識はないが、説明もわかりやすかった。デビュー作とのこと、今後の作品が楽しみ。

  • さっこ さん

    第42回小説推理新人賞最終選考で高く評価された表題作を連作短編にアレンジしたデビュー作。うわ〜理系の人の作品だ〜っていう印象。人間の心を情報操作することによって犯罪をコントロールできるのか。機械工学とか面白い分野を生かした仕掛けが面白かった。本作の主人公「鬼界」にまた会えるかな。

  • さっちゃん さん

    第42回小説推理新人賞最終候補となったデビュー作。<人間も機械と同様、適切な入力(情報)を与えれば、思い通りの出力(行動)をする>と考える、謎の存在・鬼界を中心とした連作短編集。謎に包まれた鬼界が不気味で仕方がない。鬼界の正体が知りたくて次へ次へと頁をめくるも、表れてみると「お前誰だ……」と混乱。システム同定された人間を他人が制御できるのか。社会システム全体を制御することはできるのか。考えると空恐ろしくなる。一話一話の事件の謎解きも面白く、理系が苦手な私でも読みやすい。続編が出るなら読みたい。

  • ゆのん さん

    理数系が超絶苦手な私には少し難しい箇所もあったものの、あまりにも奇抜な考え方に物語がどの様に進み、どんな結末になるのかとても気になりみるみるうちに読み終えた。人間が機械の様になればコントロール出来、犯罪はなくなり、世界は平和で安全な場所となる…。犯罪がなくなるのは大賛成だが、全てがシステム通りにコントロールしてしまうとは何と味気無い、つまらない世の中だろうとも思う。そんな突拍子も無い事を目論む『鬼界』とはヒーローなのか…。個人的にはスッキリしない結末に思え、続編が出るのかが気にかかる。

  • koma-inu さん

    連作短編5編。理系ミステリ。3Dプリンタやスマホを用いたトリックが新鮮。全編に謎の人物「鬼界」が関わり、最終話で謎が明かされる・・ですが、システム同定の話が強引な感はあり、残念でした。イチオシは「二進数の密室」。紫音にやたらと絡んでくる女友達、まさか百合か?と話が進み、ラストで明かされる最新端末を利用した黒い企みはお見事。現実世界でもありそうで、怖いです。 

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

松城明

1996年、福岡県出身。九州大学大学院工学府卒業。2020年、短編「可制御の殺人」が第42回小説推理新人賞最終候補に残る。22年、本作を表題作として連作短編集『可制御の殺人』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品