経済思想入門 ちくま学芸文庫

松原隆一郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480097071
ISBN 10 : 4480097074
フォーマット
出版社
発行年月
2016年02月
日本
追加情報
:
400p;15

内容詳細

驚異的な経済成長をもたらし豊かな社会を実現する一方で、格差を常態化し、深刻な不況をくり返す資本主義。その原因はどこにあるのか―。ヒュームやスミスにはじまり、マルクスそして新古典派の登場をへて、ケインズ、ハイエク、ヴェブレンまで。経済学の巨人たちは、自らが生きた時代の課題にとりくみ、その思想を形成した。本書は、そうした現実的背景に照らしながら、かれらの理論の核心を平明に説く。さらに後半では、貨幣や消費などの重要テーマごとに経済分析のあり方を問うことで、経済思想の今日的意義を浮き彫りにする。経済という人間の営みを根底からとらえなおす、決定版入門書。

目次 : 第1部 経済思想の歴史(市場社会の成立/ 古典派の成立―アダム・スミス/ 古典派の展開―リカードとマルサス/ 古典派の隘路―マルクス/ 限界革命と新古典派/ 社会主義経済の可能性をめぐって/ 資本主義の変貌―ケインズ/ 消費社会化と市場自由化―市場の高度化と経済思想)/ 第2部 経済思想の現在(方法について/ 制度について/ 貨幣について/ 消費について/ 企業について/ 市場と公正/ グローバライゼーションについて/ 経済思想のゆくえ)

【著者紹介】
松原隆一郎 : 1956年神戸市生まれ。東京大学工学部卒業。同大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。専攻は社会経済学、相関社会科学。社会科学と俗世に関する該博な知識を駆使して論壇でも活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 壱萬弐仟縁 さん

    2001年初出。市場社会の起源をめぐる論争は、商品の生産と自由な売買を促進する精神的な動機付けに関するもの(024頁)。ケネーの経済表で、不妊階級は違和感あり。不妊階級は商人や製造業者という(037頁)。製造業者は生産階級ではないのか? 18C仏らしいが。アダム・スミスにとっての自然とは、是認―共感―徳というつながり(055頁)。スミスの時代も、今も、結局、生産性の向上の問題(065頁)。日本人は生産性が低すぎる。J・S・ミルの時代、労働者の自主性と創造性が問われていた(081頁)。

  • masabi さん

    経済学説史と経済思想の解説の二部構成からなる。理論的な整合性と現実に裏打ちされた経験とを両立させることがいかに困難か、ということをひしひしと感じる。新古典派経済学が現実を上手く分析できていないのにも関わらず、影響力を残しているのか疑問に思った。

  • Ex libris 毒餃子 さん

    各思想家の紹介したのち、経済学の取り扱う諸問題について解説した本。経済思想入門としては分かりやすくベストな気がします。

  • ア さん

    前半部は経済思想史、後半部はトピックごとの概説。各思想家の時代背景が紹介されており、彼らがいかに当時の状況に合わせて理論を立てていったかがわかる。「合理的な経済人」「長期的には需給は均衡する」「市場の動きはすべて定式化できる」といった狭い経済学の見方を批判し、多様な人間のあり方に寄り添い、学際的な視点を持った「相関社会科学」が提唱されている。 あと、マンガ『バキ』の86話に「協力:松原隆一郎」て書いてたんだけど、なんで???

  • akiakki さん

    前半は経済思想史、後半は7つの要素から経済思想を分析する2部構成。そもそも経済学は市場社会を概念化するもので、検証から法則を導く(導ける)自然科学にはなり得ないとのこと。なるほど「市場は本質的に均質。信頼が成り立つなら制度の方が低コスト」という概念は入場チケット制を導入して一気に沈静化した前回の冬コミ(=信頼のコストが市場のコストを上回っていた)をよく表してる。

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