老いの入舞い 麹町常楽庵月並の記

松井今朝子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163900766
ISBN 10 : 4163900764
フォーマット
出版社
発行年月
2014年06月
日本
追加情報
:
269p;20

内容詳細

弁財天を祈った翌日、祝言間近の娘が消えた。賊は三百両の身代金を―。火事で不運に命を落とした嘉村屋惣兵衛。一人娘のりつは火付けが原因と訴える…。茶屋の看板娘が殺された。仁八郎は下手人を大店の息子と睨んで調べを進めたが…。お堀に浮かんだ娘の死体と、赤坂田町の男女の相対死に隠された共通項が?北町奉行所定町廻り、新米同心・間宮仁八郎の江戸麹町事件帖。

【著者紹介】
松井今朝子 : 1953年京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科演劇学修士課程修了。松竹株式会社に入社し、歌舞伎の企画・制作に携わる。退社後、武智鉄二氏に師事して歌舞伎の脚色・演出を手がける。その後作家に転身し、近世・近代の時代小説を相次いで発表している。『仲蔵狂乱』(講談社)で第八回時代小説大賞受賞。2007年『吉原手引草』(幻冬舎)で第百三十七回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 藤枝梅安 さん

    大奥を引退し、庵を結んだ「滝山」こと「志乃」。現在は麹町の常楽庵の主。新米同心・間宮仁八郎は上司から常楽庵に挨拶に出向くよう指示される。庵には主の他に二人の女性が暮らしており、さらに武家や町家の娘が庵主を慕って集まってくる。外にでることのない庵主が事件の謎解きをするという趣向。相対死に見せかけた殺人は他の小説で読んだばかりだが、この小説全体として、叙述の重複が抑制されていて、丁寧に読み進めないと細かな筋立てを見失うことになる。穏やかな外見の奥に鋭い感覚を持つ庵主は作者の分身とも言える。

  • 万葉語り さん

    初読みの作家さん。大奥勤めを引退した常楽庵の志乃様がかどわかしや殺しなどの捜査にその推理力を発揮する。ミスメイプルの様かと思いきや、町方の間宮仁八郎もびっくりの長刀の技まで披露する。続きもありそうな展開でした。

  • アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯 さん

    元大奥の「滝山様」の謎解きが冴える時代ミステリ。正義感の強い新米同心間宮仁八郎は、好奇心旺盛な滝山様に振り回されつつ事件を解決していく……。滝山様と仁八郎の関係(滝山は、誰と仁八郎が似ていると言ったのか?「あの子が……」とは?)が謎のまま終わってしまったということは、これはシリーズ化するということなのかしら。

  • onasu さん

    華やかかりし舞いをもうひとさし。元は大奥の要職にあったという庵主の舞いは、終編で賊を相手の大立ち回り…。  北町奉行所で本勤並の定町廻り同心に昇格したばかりの間宮仁八郎。昇格の折、上役より月に一、二度立ち寄るよう伝えられた「常楽庵」。庵主のつぶやきで、端からその云われは伝わってくるが、前任も、てとこは…。  で、二人がコンビを組んでの捕物帖、て訳ではないけれど、仁八郎の扱う事件では、度々「常楽庵」に出くわし、頻々と門をくぐることに。  松井さんの醸し出す、埋み火を孕んだ、とでもいうような雰囲気がいい。

  • わんこのしっぽ さん

    シリーズ2巻目が気になったので手に取った1巻目。読み始めは仁八郎も文六もパッとせず志乃に振り回されてる印象しか残らなかったけど、最終章でようやく盛り上がってきた。スッキリして2巻目突入します。

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人物・団体紹介

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松井今朝子

1953年、京都生まれ。小説家。早稲田大学大学院修士課程修了。松竹株式会社で歌舞伎の企画制作に携わる。97年『東洲しゃらくさし』でデビュー。同年『仲蔵狂乱』で時代小説大賞、2007年『吉原手引草』で直木賞、19年『芙蓉の干城』で渡辺淳一文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていた

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