彼女失格 恋してるだとか、ガンだとか

松さや香

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344024175
ISBN 10 : 4344024176
フォーマット
出版社
発行年月
2013年06月
日本
追加情報
:
413p;19

内容詳細

三十路手前、プロポーズ直前、まさかの乳ガン。だからって、恋も仕事も、手加減なんかしてくれない。

目次 : 1章 なんでプロポーズしてくれないの?/ 2章 治療は、始まるまでが一番怖い/ 3章 ガンガンいこうぜ!/ 4章 副作用闘士・松コンバットさや香/ 5章 わたしのオペラチオン・ジャーナル/ 6章 胸残れども、金無きなり/ 7章 キャンサー復職奮闘譚/ 8章 絶望は死にいたる病/ 9章 彼女失格/ 10章 わたしたちのソフトパレードは続く

【著者紹介】
松さや香 : 1977年東京都渋谷区生まれ。日台ハーフ。29歳で若年性乳ガンに罹患(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • しいたけ さん

    はじめはハッチャケた文章に面食らった。ありがちな癌闘病記ではない。次第に圧倒された。彼女が闘った、失った、勝ち取った全てのこと、全てのものに一緒に慄き、怒り、失望し、笑い、涙した。アラサー女史の見事な生き様。全力で応援したいタイプの人間だ。「生きてる人の闘病記って売れないんだよね」との業界人の心無い言葉を裏切れたことも痛快。癌闘病中大手出版社の編集者だった松さん。何と今はCAをなさっているのだそう。自分で上昇気流を作り出し飛び続ける彼女の心意気に、再び「ヨッシャーッ」と快哉を叫ぶ。

  • 夜長月🌙@5/19文学フリマQ38 さん

    リアルな乳ガンとの闘病記。20代で発病。多忙な編集部で働きながらガンと闘い、転職していまや空を飛び回るCA。この人すごすぎます。結局、「生きることも、子供も、オッパイも全部あきらめたくないんだ。」という信念が貫かれています。医者の選び方、かかるお金、手術のそでの下、恋愛、上司の仕打ち、何もかもをあからさまにしています。痛快でおもしろい。「ガンは選ばれし者への試練」?。そんな綺麗事よりこんなほんとの話が必要とされているのではないでしょうか。

  • あっか さん

    「主人公が死なないとガン闘病記は売れない」。いやいやこういう、どうやって乗り越えていくのか、どう生きるのか、世の中からどういう偏見があったか?リアルに語った本をもっと知るべき!と思わされました。再発しなくても失った物もたくさんあり、誰もが羨むハッピーエンドではないかもしれないけど、それが生きるということなんだな、とまざまざと見せ付けられた気がします。治療の流れ、副作用のこと、仕事場での軋轢や長年付き合ってきた彼氏との変化…全てが現実的で、途中、胸がギューッと苦しくなるところも。でも読んで良かった。

  • ach¡ さん

    29歳でガンだぞ!受け止めきれないよ…普通なら。もう十分不幸じゃん?だのに無保険だとか、仕事しながら闘病とか、半分過ぎたくらいで更にエゲツないやつ投下!でやっと本の厚さに得心がいく(笑)そしてここまで包み隠さず全部さらす人もそうそうおらんて。おっさんやなくても惚れるて♡あんなこともこんなこともホント全部さらすよ?コレがリアルや!明け透けな性格といい…波乱な人生といい…長女ゆえの強がり&可愛げのなさ、もはやマツサヤカを他人と思えぬ。そりゃ一緒に泣いて笑って憤怒もしますわ。そこら辺の小説読むよりずっと面白いよ

  • うめ さん

    癌だからといって、みんながみんな闘病に生活の百パーセントを割く訳ではない。生活の延長、いや、生活そのものに、癌と闘病が入り込んでくるのだ。大病は良く美化されるけれども、生活なんですもの。実際はとっても泥臭い。闘病中の方が一番知りたいお金の事、治療の苦しさ(セックス関連なども)参考になった。癌に限らず、女性が大病すると、残念ながら、恋人や配偶者に去られてしまう人もいる。だから松さんの強さが格好良かった。人格や人柄、行いが悪いから病気する訳ではない。病と人、人柄は全く関係ない。私もそこは声を大にして言いたい。

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人物・団体紹介

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松さや香

1977年東京生まれ。29歳のとき、若年性乳がんに罹患。治療中に編集者、国際線客室乗務員を経験し、現在寛解(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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