クォンタム・ファミリーズ 河出文庫

東浩紀

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発行年月
2013年02月

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309411989
ISBN 10 : 4309411983
フォーマット
出版社
発行年月
2013年02月
日本
追加情報
:
436p;15

内容詳細

人生の折り返し、三五歳を迎えたぼくに、いるはずのない未来の娘からメールが届いた。ぼくは娘に導かれ、新しい家族が待つ新しい人生に足を踏み入れるのだが…核家族を作れない「量子家族」が複数の世界を旅する奇妙な物語。ぼくたちはどこへ行き、どこへ帰ろうとしているのか。三島由紀夫賞受賞作。

【著者紹介】
東浩紀 : 1971年、東京都生まれ。作家、批評家。株式会社ゲンロン代表取締役、『思想地図β』編集長。93年、批評家としてデビュー。『存在論的、郵便的』でサントリー学芸賞を、初の単独長編『クォンタム・ファミリーズ』で三島由紀夫賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • syaori さん

    SF。複数の並行世界を渡る主人公の物語が語られます。彼は並行世界を世界の戯画と評しますが、この物語全体が人生の戯画のよう。並行世界の存在は現実がただひとつではなく生も一回限りではないという世界観を開くのですが、私達も様々な選択とそれにより失われてしまった可能性を思いながら生きている。本書では、ある人物がこれを別の人生を夢みるためではなく「この人生を肯定するために使わなければ」と言うように、運命や人生に意味を求めることの愚が「この人生」を肯定することの意味が、家族の物語の中に昇華されているように思いました。

  • ソラ さん

    自分の読解力のなさからややこしい作品だなぁと思ったけれども、なんとなくの理解で面白く読めた。

  • SOHSA さん

    やはりこれは真実はSF小説でも純文学でもないのだろう。東浩紀の思想と哲学を著した一作品というべきか。確かにあちこちに散種されたメタファをひとつひとつ丁寧に拾い集めれば、今まで東が語ってきたことと結合して新しい景色が見えてくる気がするのだが。しかしそれを東がこうした形式で呈示することにどんな意味と意義があるのだろう。それともそこに意味を求めること自体何ら意味のないことなのか。いずれにせよ読み切れていない。再読の要あり。

  • ichiro-k さん

    倒錯した性的描写表現辺りから、古くは「埼玉連続幼女誘拐殺人事件(宮崎勤)」や「秋葉原通り魔事件(加藤智大)」を思い出し、著者の風貌(トッチャン坊や)と相まってまったく読む気が失せ、読了ならず。世の中にこうしたモノを出版する人間が生息することは否定しないが、私の残り少ない時間内では関わりたくない作品内容と世界観。

  • またの名 さん

    並行世界が複雑に入り組んだ世界観を説明するのは大変なので端的に紹介すると、変態ロリコン近親相姦近親憎悪ずぶずぶ自己同一性散逸虚実混在したテロリストと宗教家の暗躍する現代思想ハードSF。「あったかもしれなかった」仮定法過去の可能性をデリダに託してかつて探求した著者と明らかに重なる主人公の物語は、並行世界のややこしい設定にも関わらず作中で言及されるディック3部作ほど破綻してなくて、結構読ませる家族の物語でもある。随所に虚構外の事実を暗示する描写がありながら、それが事実か否かを言う根拠さえ脱構築されるかのよう。

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